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第3話

 床に就くのと同時に深く眠ってしまったようだ。気づいたら日が昇っていた。身支度を整えギルドへと向かう。宿を出るときフリンと会った。


「おはよう 今からギルドに向かうの? 宿代払うまで死んじゃだめだよ」と笑顔を浮かべながらフリンは言う。


「了解した 夜までにはここに戻れるよう 努力しよう」と返す。


「晩御飯はいる? 銀貨一枚だけど」


「あぁ 有難くもらうとするよ。 期待しておこう」


「まかしてよ すごいのを作っておくから いってらっしゃーい」


 フリンが手を振るのを尻目にギルドへと向かう。冒険者 いったいどのような仕事なのだろうか。フリンの口ぶりからして戦う職業だとは思うが自分にできるだろうか。とりあえずギルドの中に入り」受付へと向かう。


「すまない 冒険者として仕事がしたいのだが どのように受けるのだ」と受付嬢に問いかける。


「冒険者登録はお済でしょうか」


「いや していない どうすれば冒険者になれる」


「あなたの名前と魂の形を記憶したら冒険者になれます これに触れてください」と変な形の宝石をこちらに渡してきた。


「これで完了しました 初めての登録ですので 講習を受けてもらいます 一時間後にありますのでそれまでしばらくお待ちください」


「了解した ところで昨日こちらで保護したリリーという少女はどうなった」


「ああ あの子ですね 身寄りがなかったので孤児院にあずけられましたよ」


「ここからどれぐらいのところに孤児院はあるんだ」


「東に向かって20分ぐらいでしょうか そこまで遠くではありません」


「了解した そちらにむかおうとおもう 世話になった 失礼する」


「講習までにはギルドにいてくださいね」

 

 孤児院へと向かう。リリーに家族はもういないのだすこしでも気にかけてやらねばなるまい。孤児院に着くのと同時にリリーを見つけた。孤児院の庭に一人でいる。


「やあ リリー 調子はどうだい 会いに来たよ」と優しい雰囲気を取り繕って話しかける。


「あ リオン 会いに来てくれたのうれしい リオンは優しいね」


「ああ リリーのためならいつでも会いに来るよ」


「本当? それじゃあさ わたしの里親になってほしいな わたしには誰も頼れる人がいないから」


「難しい話だ 第一自分には金がない 君を養うことは不可能だ」


「そうだよね リオンでも無理だよね」とうつむいてしまった。


「わかった 努力するよ 冒険者申請をしてきたんだ 大金を稼いでくるから待っていてくれ」


「うん 私待ってるから リオンが迎えに来てくれるのを待ってるから」


 どうしてだろうか。リリーの言うことを何でも聞きたくなってしまう。やる気を最大限にしてギルドへと向かう。ちょうどいい時間に着いたようだ。いかにも初心者然とした若者達が一か所にまとまっている。しれっと自分もその近くにいておく。


「講習を始めたいと思います こちらへどうぞ」と案内が始まる。その案内に従い部屋へと入り席に着く。

全員が席に着き、いかにもな見た目の男性が入ってきた。


「今回の講習を担任するボワスだ できるだけ簡潔に話すが分からなければどんどん質問してくれ まず初めに冒険者の身分だが市民と変わらない 犯罪を犯せば当然捕まる そこは肝に銘じておくように 次に冒険者の仕事だがクエストボードに載っている依頼を受け完了したら金がもらえる 依頼内容は 採取 討伐護衛など様々だが初心者のうちは採取やできても弱い魔物を狩るぐらいだろう 自分の度量を超えた仕事を受けないように 魔物などを倒すとアニマと呼ばれている不思議な力が己に流れ込んでくる それらが一定値をこえると魂の位が上がり強くなる。そのようなことが起きてもうろたえないようにしっかり頭に入れておけ」とその話を聞いて昨日のスケルトンを倒した時の快感はこれかと納得した。そのほかにも薬草や魔物との戦い方 冒険に必要なものなどを教えてもらった。


「これで終わりとする 質問のあるやつはいるか いないようなので終了とする 解散!」一斉に立ち上がる。大半のものがこのまま依頼を受けるようだ。


 とりあえずクエストボードへ向かい依頼を受けてみる。討伐系の依頼を探しているとゴブリン討伐の依頼を見つけた。一匹当たり銅貨2枚と意外といい仕事だと思う。受付へと持っていく。


「すまない この依頼を受注したいのだが」


「申し訳ありません初心者の方ひとりでは討伐系の依頼を受注することはできません」


「どうにかならないだろうか」


「強そうな装備を着ていても規則は規則ですので」ときっぱり断られてしまった。どうしたものか。


「話は聞かしてもらったぜ おい あんた 俺らとパーティー組まないか」と話しかけてきたのは二人組の男女で会った。


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