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第2話

 ゼリオンの街は建物はたくさんあるが人気はほとんどないさびれた街だった。リリーには申し訳ないと思いつつもギルドへの道を聞く。


「リリー ギルドへはどうやって行くんだい?」

「この大通りをまっすぐ行ったら左側にある大きな建物だよ」と泣きながら教えてくれた。


 リリーを連れて歩いていく。時々すれ違う人の視線が妙に痛い。自分がよそ者だからだろうか、泣いている少女を連れているからだろうか。そんなことを考えていたら、左側に大きな建物がみえてきた。中へ入り受付へと向かう。


「ご用件はなんでしょうか。 えーとその女の子は?」と受付の女性は困惑している。

「ここへ向かう道中に保護した。 門番の方にここまで連れてくるようにと」

「それでは迷子ですか」

「いや街の外で野盗に襲われた馬車を見つけそこで保護した 彼女の両親は既にこと切れていた。」

「なんてこと わかりました その子はこちらで保護します。 とりあえず彼女の親戚をみつけないと」

「了解した リリーを頼む リリーそれじゃあまた」

「リオンまたあえる? 私にはもう誰もいないから」とリリーは小さくつぶやいた。

「ああまた会えるよ しばらくはこのまちにいるから 頑張れよ」と少しでも気休めになればと思いながら言う。外へと歩き始めこれからのことについて考える。自分は何も知らない。この街のことなんて1個も知らない。もうすぐ夜になりそうだ。

取りあえず宿を見つけようと思いあてもなくさまよう。ギルドで聞いて来ればよかったとおもったがリリーのことで忙しくなるだろうからどちらにしろでできてよかったと思いながら歩く。考え事をしながら歩いていたからだろう人にぶつかってしまった。


「痛いなもう ちゃんと前を見て歩いてよおにいさん」

「すまない けがはないか?」

「大丈夫! そんなことよりおにいさん私にぶつかったんだから私の宿に泊まってよ。 安くしてあげるからさ」と片目をつぶりながら彼女は言う。

「渡りに船だな 案内してもらおうか」

「本当? ありがとう! お客さんついてきて」と彼女は歩き始めた。


 買い出しでもしていたのだろうか荷物を両手に持っていて重そうだ。

「案内してもらうのだからその荷物を持とう」と手を差し出す。


「ありがとう じゃあお願いするね」と言ってすべての荷物を預けてきた。持つといったのはこちらだが遠慮しない女だ。しばらく歩いた。


「はい着いたよ ようこそ私の宿 夢追い人の宿へ! さあ入って入って!」

「ここがか なんともみすぼらしい宿だな」

「お客さん 容赦ないね けどきっと満足するよ」


 寝室に案内される。 外見と比べると中はきれいではあったが豪華ではなく素朴な感じだ。


「うちは素泊まりで1日銅貨5枚 夕食付きで銀貨1枚だよ。」

「あ そういえば俺お金持ってない」

「噓でしょ 仕方がないな そんなにフルアーマー着てるんだから冒険者だよね? 明日払えばいいよ 腕は立つんでしょ?」 

「わかった 明日払おう しかしどうやって稼ごうか」

「ギルドのクエストでも受ければい浮ければいいでしょ あなた名前は?」

「リオンだ そういう君は?」

「私はフリン それじゃあ頑張って」

「ありがとうフリン また明日」 

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