ジョブシステムと許すまじ!!
ジョブやスキルの構成は目を閉じるとシステムが浮かぶ
ジョブシステムが現れない。 そりゃそうだ。
生まれてから5年経たないと、ジョブシステムが授かれない。
授かるために聖都に行くか、聖都から派遣されジョブシステムを授けてくれる。
本当に転生して能力があるのか不安になる。
スキルの項目で、【神様からのメッセージ】というのがある。手紙みたいと思いつつ開いてみる。
『ゼフ=イルフィルザス転生おめでとう。忘れてないだろうが、破壊の帝王を倒す事を忘れずに』
忘れてた…… 赤子は今が精一杯なのだ。 と自分を正当化する。
『これから別の人として生きていくのであるから、人としての機能の記憶を成長と共に消させて頂く事を了承願う』
なんでだ? 良く良く考えたら(わしは、名前とか知らんな。)知らないというより、抱っこされたり声をかけられたりしたが無視してた。 お腹はすくので母乳は飲む。
無意識になると赤子の本能で行動する。
もしかして、小さい時は、前世の記憶があるが年取ると覚えていないようにするってことか?
忘れたくない事がある。忘れてはいけない事もある。
ジョブが使えない以上どうしよう? と考えてたら……
『ポーン』何か着信のような音がした。
【神様からのメッセージ】に新しいのがある。
『記憶を無くすのはこれからの人生で不要な事だけだが念のために【ゼフ=イルフィルザスの経歴】という書物というスキルを付け足して置く』
おぉ神様よ。 良い仕事をしてくれる。 助かる。
経歴を流し読みする。ワシの生まれてから転生直前まで確りかかれている。ありがたい。
でも
前書きと後書きに
【忘れてないように転生した理由をココに記す、破壊の帝王を倒す事を忘れずに。】
神様しつこすぎる。
ジョブシステムが、組み込まれるまで耐えるしかないな。授かったら体をおもいっきり動かすぞ。
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月日が、流れと言いたいがまだ今日の事。
信じがたい事がわかった。
いつも、ぼけーっとしていて確認を怠ってたのだ。
母親が、きてワシの名前を呼んだ。
「ゼフィちゃ~ん!!」
おぉ名前が近くて善きかな善きかな。 と安心してたけらオムツを交換したのだ。
赤子なのだ、動けぬのだからそりゃ出すのじゃよ。
「カワイイわね」
赤子なのだ、そりゃまだまだ小さいぞ。ワシの子達も赤子の頃は、それはイチモツが小さくて可愛かったぞ。
「ぷにぷにしてて……」
『?』
ソコにはワシのイチモツが!!
『?』
『ない?』
『ないじゃとぉぉぉぉ!』
耐え難い真実、だから人としての機能の記憶って言うことか!!
つまり、ワシは《女》じゃったのだ!!
お股にアレが付いてなかったのだ!!
諦めるしかない。どうにもならないからな。
でも、許すまじ。
赤子を生活なんて記憶残らんが楽しんでいた。
そうして、5年という歳月がながれた。
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「ワシは、いや私は、ゼフィ=アルフヴィダントです」
言える、名前はゼフ=イルフィルザスではないのだ。
しゃべるので気を付けなくては。
喋れるときは、間違って母親に怒られたが名前が近いのでスルーされる時もあった。
五歳になったしそろそろジョブシステムを組み込んでくれるらしい。
父親アルガ=アルフヴィダントが
「ゼフィも五歳になった。明日、聖都に行ってジョブをつけて貰おう。」
母親リリィ=アルフヴィダントが、
「そうですわね。5年たったのですね。でも今日はゼフィの誕生日を祝いましょう!!」
豪華なご飯がある。 ボクの回りには父親、母親、兄、弟、妹がいる。
兄ゲイルが、鼻高々にして言ってくる。
「ゼフィ。おめでとう。何のジョブを貰えるんだろうな。俺は、父と一緒の【戦士】だったぞ。来年王国の軍事育成部隊に行くんだ。早く、ジョブをレベルアップさせて【騎士】となり父と一緒にこの街を守るんだ」
みんなが『おー』と感じ父親アルガが感動している。
弟ライクが首を傾げて聞いてきた。
「ゼフィお姉さまは、何のジョブがいいの?」
「私は、ゲイル兄さんと同じかな。【戦士】もいいよね。でも、家事等できるジョブもいいな。母さまの手伝いもできるし」
妹ルルが
「おねぇさま、しゅごい」
すごいね。噛み噛みだけどそこが、可愛いわぁ。
今日は、楽しく盛り上がって過ごした。 明日は、聖都に行くのだ。
ジョブは総てマスターしている。
隠されたレアなジョブを授けてくれるかもなんて期待してる。
普段では取れないジョブがあるんだ。でもワシは、私は取ったよ。
例えば【王】とかだね。
【王】のジョブは文字通り王様になる事と多くの民衆から王として支持される事がジョブを獲得する条件。
【王】を持っていても支持する民衆が少ないか居なければただの人になる。ジョブに有効できない。
早く聖都に行ってジョブを
『ぐふふ、楽しみですな。』
読んでいただいてありがとうございます。
こちらも続きあります。
次はジョブを授かります。
これからもよろしくお願いいたします。