何故気付かない
フィルメイアさんや隊長さん達と別れて奥にいるリッチの所に向かう。建物の屋根づたいに行こうとしたけど建物と建物が、離れすぎてて飛び回るは出来なかったので地面を走っている。
約束通り弓矢を持った骸骨のスケルトンアーチャーを倒すんだけど、屋根の上にいるからいちいち飛ばないといけないのがめんどくさい。
スケルトンアーチャーがいる、私飛ぶ。アーチャーに見つかって狙われるけど直ぐに裂空斬でやっつける。 この単純な作業を8体いるので繰り返して全部倒したよ。
身を潜めるため建物の屋根に登りつつリッチのいる所に近づき様子をみてるけどゴーストとレイスが動いては少し消えてとウヨウヨしている。
ゴーストは、見た目通り白い半透明で頭であろうてっぺんは丸く下半身は破けた様にビラビラな状態でニタってした笑みを浮かべてるけど赤目は鋭いに対しレイスは、黒に近い灰色のフードのあるローブに中身が真っ黒でたしか中身がなく足もないのでゴーストと同様に浮いている。
ゴーストとレイス、そしてリッチは悪霊系のモンスター、聖属性を持つ武器や魔法が弱点なので私の武器にも退魔蝋を塗っている。
リッチが難点なんだよね。
前世の総てのジョブをマスター直後の若いときなら飛び込んで行っても余裕だったんだけど今はね。 今は幼女。 幼女なのだから筋力や体力が違いすぎる。いくらスキルの補助があったとしてもベースが幼女なんだよね。
自分で幼女言っているのも何か変だけど。 やるきゃないね。
屋根に身を潜めて見ているけどリッチは、上下に浮いているだけで行動しない。
リッチの姿はレイスと同じようなローブを纏っているがレイスと違うのは中身が見えること、中身は白い骨の骸骨。 しかも目は赤く光っている。 頭には不気味な王冠と指には指輪をしている。
リッチは倒すと何も残らず消えてしまうのが殆どだが、たまに指輪か王冠または、その両方を落としていく
ドロップアイテムってヤツなんだけどリッチの場合、宝石が多く高値で売買され中には魔石もあったりする。 落としてくれると嬉しいんだけどね。
リッチがあそこから動かないとすると……。
後ろに建物があるぞ。そこを守っているような感じがする。
スキルで確認してもモンスターとか人とかは居ないみたい。
とにかく、最善を尽くそうと思いゴーストやレイスとリッチの前に飛び降りる。
シュタっと。
ボォォォゥゥゥゥ
私の目の前にいるリッチが、少し口を開き音を発する。
レイスやゴーストも嘲笑うかのように共鳴した。
小さい女が目の前にいるんだもんね、幼女だよってバカにしてやがる。
コォォォゥゥゥゥ
リッチがゆっくりと下ろしていた腕を前に出し私に向かって指を指したらゴーストが私に向かってくる。
ゴースト8体。右から3体左から3体…… 残り2体は?って動いてない。向かってきたヤツから倒すしかないか。
【なし】ー【剣聖】【賢者】【戦闘達人】【竜騎士】【魔聖】
↓
【なし】ー【剣聖】【賢者】【戦闘達人】【聖魔法士】【暗殺者】
に変える。 目をつぶらなくて良いのが便利。
メインどころは変わらないけどこれで万が一、退魔蝋の効果が無くなっても【聖法師】で聖属性付与と聖魔法で攻撃力上がるし、【暗殺者】で素早く交わしたり背後取ったり出来るし。
もっと良いのが合った気がするけど咄嗟の事だから仕方がない。
ズ ザッ ザッ ザッ
素早く左側のゴースト3体を右から左へ、そして左から右へ、また右から左へと薙ぎ払ってゴースト3体を斬り抜ける。
カャァァォァァォォァ
という叫びと共にゴーストは口を大きく広げて上に引き伸ばされ煙の様に消えていく。
一瞬の事で右側にいたゴーストが勢い良く私に向かって方向転換したきたから同じように飛び込んで抜ける。
モチロン斬って斬って斬る。
私に攻撃する間もなく消えていくゴースト……あと2体いるんだった。
ドッ ダッダッダッダダダダダ
2体のゴーストはレの字に成っていた腕を前に出して私に向けたとたん氷の粒が数多く放たれる。
まるで氷の弾丸[アイスバレット]を交わしていくが突き刺さった地面や建物の壁を貫通したり削られたりして破壊されていく。
まともに喰らったらアザできるちゃうかもしかしたら…… と思う瞬間母親の顔がよぎる。
アザできて泣き出してくるんだろうな。そして抱きしめられて痛みに苦しむのか! そんな事思ったらなにがなんでも避けなくてはとひたすら飛び交って避ける。
ある程度の魔力を使用して放っている魔法。魔力が無くなれば魔法は終わるんだけど。
これ、避けるまでも無くないか?
魔法で弾くなり防げば良いんじゃないかと何故、そこに思い付かなかったんだ。
足を止め左手をゴーストに向かって出し防御魔法[魔法防護盾]を転換する。
キュィィィィィィン
魔法転換の音と共に私の前には、黄色い半透明で円状の盾が現れゴーストの[アイスバレット]を防きながらゴーストに近づく。
ゴースト2体は後退りし間合いをとっていたら魔力が尽きたのか[アイスバレット]が切れ、私は魔法解除し直ぐ様ゴースト1体を斬りつける。ゴーストが、煙の様に消えもう1体が何か構えだしたら[アイスバレット]を放ってきた。
こいつ使っているマネをしてやがったのか?
氷の粒がを交わすにも数が多いため私の腕や肩そして足に当たる。
「痛っぁぁー…… あれ?」
痛くないよ。 むしろひんやりして冷たいのが勘にさわるんだよね。
でも、ほとんどダメージを負わないけどゴーストがケタケタ笑ってやがるのもイライラしてくる。
「特攻ぉぉ」
叫んだら笑ってるゴーストの顔が、強ばり青ざめている所に私は突っ込んで斬りつけゴーストを倒す。
残りレイスが5体とリッチのみ、わたしが再びリッチの前に立つとリッチが、再び手を前に出し私に指差すとレイス5体が胴体を伸ばして。
キャァァアアァァァァ
とまるで女性の悲鳴に似た声を荒げ辺りに響かせ私に向かってくる3体のレイス。
ローブの袖から黒い手を出し交互に入れ替わって私を捕まえようするが避けて避けまくっている。あまりにも入れ替わり過ぎて黒い手に意識してたら右側から衝撃が来た。
ドン!!
「あがっ」
ズドン ザザザーッ ドゥン
身体が上空にぶっ飛びそのまま右側半身から落下して地面に叩きつけられて身体が目が回るぐらい転がって建物の壁に激突した。
直ぐ様立ち上がり状況を確認している。
地面に叩きつけられた持っていた衝撃で剣を少し遠くへ落としてしまっている。
そして、迫りくるレイスよりかなり遠くまで飛ばされてしまったらしい。 正直、体重は軽いので飛ばされなのかな。
レイスが使う魔法の1つ[衝撃の波動]だ。
「痛て、てて。 地面に打ったのが痛い」
右腕をみると擦りむいて血が出ているけどそんな事はどうにでもなる。 そう回復魔法とかで隠せるんだよ。 だけどね。 だけど服までは直らないんだーーー。
私は、怒りに燃える。このまま帰ったら危険な事に合ったという事で隊長さんやフィルメイアさんに迷惑かかるけど、服を汚した事で私が母親に怒られる。
「こっ……のぉぉぉぉぉ くそぉっがぁぁぁぁぁ!」
レイスが、私に手を向けて何か魔力を込めている。
しかも5体全員が、手を私に向けていた。
放ってくる衝撃の波動はこの魔法防護盾で防げる。
キャァァァァァァァ
魔法で盾を出したらレイスどもが顔を前に出して体を伸ばしかん高い声を発声する。
ピキピキッ パッリン
魔法防護盾がガラスの様にヒビが全体にはいり終いに砕け散ったら奥にいるレイスが魔法を放ってきてた。
「ハッ ヤバっ うぎやぁぁぁ」
右足に衝撃が当たり前に倒れそうになると続いて衝撃が左肩に当たりぶっ飛ぶかのように背中から地面に倒れこむ。
「痛ぁ。 チッ……」
地面に這いつくばっている私は、悔しさが込み上げる。
レイスの連携攻撃にしてやられた。 なめてかかってんだろう。
[悪霊の痛み]を放ってきてた。
アザできてそうな痛みが走る。当たると内部に衝撃が走って痛みを伴うんだけど中から痛いから避けたい魔法の1つだけど受けてしまった。
「ぅん だぁぁぁぁ!」
気合い入れて立ち上がる。 そんなにダメージを負っていないと思うけどジィーンとくる痛みだ。
もぅ許さない。許さないぞ。
多分鉄が熱を持ったかのように真っ赤な顔に成っていると思う。 そのぐらい怒っているのだ。
前世の秘蔵アイテムボックスから武器を取る。
「これなら……」
突然何処からともなく武器を取り出しからレイスは驚いたかどうかわからないけど立ち止まっている。私の身長ぐらいの剣を持って構えた。
取り出した武器は、刀身が光り輝く剣[クラウ・ソラス]の柄を握りしめる。
レイスの3体が、再び私を捕まるような攻撃をしてきたので
「同じ攻撃喰らうか!」
ザッ シュゥーーーーン
キャァァァァァァァ
[クラウ・ソラス]を薙ぎ払い3体同時に斬りレイスの絶叫しゴーストと同様に上に引き伸ばされ煙の様に消えていく。
「残り2体」
絶叫を聞く間もなく残りの2体の内1体の目の前に行き斬る。
そのレイスは驚いたのか退けぞったら胴体を真っ二つにされ絶叫を上げながら引き伸び消える。
「残り1」
さっきの場所よりもかなり離れてないか?
3体倒したときにどこにいるか見てるんだよ。
しかもこいつ
「魔法使わせるか」
手を前に出し私に向けてたけど、直ぐに1体の前に着き右上から左下へ斬り落としレイスを消しさる。 そして、くるッと反転して剣先をリッチに向けて挑発してみる。
ボォォォゥゥゥゥ
リッチは口を少し開き笑ったような動きをする。
読んで頂きありがとうございます。
お待たせし遅くなりもうしわけございません。
体調不良によりすみません。
戦闘シーンもあり時間をかけてしまいました。
何か言い回しとかありましたらメッセージでも
これから何卒応援よろしくお願いします。




