ガルーダとオーガ 肉と素材
「肉ぅぅぅぅぅぅ」
と大声で駆けながら叫ぶ8歳の女の子を見たら私です。
これを見られたら恥ずかしいのはわかるけど、
目の前に大きな鳥がいるんだ。
しかもこのガルーダの肉は柔らかいく旨いんだよね。
あれは絶対に食べたい。
ガルーダは私から距離を取ろうとしているけど
小さな8歳の女の子なのに普通なら襲ってくるのに多分だが物凄い怖い形相しているのかな。
そりゃ「肉ぅぅぅぅぅぅ」って叫んでいるんだもんな。
逃がさないぜ。
逃がしてなるものか『肉』め
ガルーダはにげた。
しかし、まわりこまれた。
ヤツにはこのメッセージを叩き込んでやる。
私の妄想だけどな。
山の広い台地に出てガルーダと対面している。
ガルーダが
『キッ キェェェェェェ!!』
と叫んで私に威嚇をするけど
私が剣を構えてるとガルーダは羽を大きく羽ばたき上空に上がるが
「逃がさない。一撃で倒してやるぅ。」
と意気込んで飛ぶ斬撃『裂空斬』を放つとガルーダの羽を斬られ堕ちてきた。
あれ?首を狙ったのにな。
片羽を広げ私に威嚇をしつつ私に嘴で攻撃をするが全く当たらない。予想がつくので直ぐに交わし首を斬り落とした。
「一撃で倒してやるって言ったのに二撃だったよぉ倒したのだからまぁ良いか。」
映像とかでフィルメイアさんの活躍で私のシーンはあれだよね。
ガルーダと対面した直後の次の場面は、私がガルーダに片足置いて「捕ったどぉぉぉ」って言ってるんだろうな。
数秒のシーンだよ。
実際もそんなんだけどね。
一応だけどやりたい。
ガルーダに片足置いて
「捕ったどぉぉぉぉぉ」
よし、ガルーダをマジックバッグに入れてって入るのか?
自前のストレージとかあるけど使わないようにしてる。
「おぉ、入ったよ。さすがお母様から預かったマジックバッグ」
フィルメイアさんがオーガとの戦っているけど、まぁ大丈夫だろう。
と思い山道を下るが登るよりも降りる方がキツイ。
『ヤッ!』『コッノォ!!』って
フィルメイアさんの声が聞こえてきた。
オーガの攻撃を受け流しつつ攻撃をしている。
致命傷にはなってないけど所々オーガから血が流れていた。
ちょうどオーガの後ろに座りやすい石があったので座る。
「よっこらっしょ」
「……」
「……」
決して、歳ではない。たまたま出てしまったんだよ。
そうしよう。
オーガの武器である棍棒を受け止めるような防御をすると重たい攻撃で退けぞってしまう。むしろ隙を作りかねないし剣をダメにしてしまうのもあるね。
オーガが棍棒を強く地面に叩きつけるがフィルメイアさんはそれを交わし足に攻撃し傷を負わせる。
オーガが横に振ればそれを交わして攻撃をする。
上手く相手の次の攻撃を誘導させて交わしながら攻撃しているのはやはり【聖騎士】なのだろう。
そう、私が石に座った時からだけど2・3回オーガが私を見る。
オーガよ、目の前のフィルメイアさんに注意しなさい。
それにしてもオーガの攻撃が強くなったような気もする。
地面の凹みが少しだけど大きい。
オーガが息を荒く棍棒を振り回す。もちろん、フィルメイアさんには当たりはすれど上手くずらされ回避されフィルメイアさんの攻撃が通る。
それにしてもオーガに苦戦しているよね。
【聖騎士】だよ。レベルとしたらオーガと同等より上になってるはずだけどと思ってオーガを見たら
[恐々]のバッドステータスがあるけど何にびくついているんだ?
[禽困覆車] 危機的状況下でリミッターが外れてパワーを発揮する
珍しいスキルがあるぞ、[禽困覆車]で攻撃力が上がったのか。
だが、オーガにとってそれが命取り。
パワーが上がったがスピードや防御力はそのままなんだからフィルメイアさんは上手く懐に入りオーガの脇腹に深い傷を負わせ膝を折ったとたん棍棒を持っている腕を斬り落とした。
軽やかな攻撃をし一旦間合いをとる。
オーガが立ち上がりフィルメイアさんに突っ込む。
フィルメイアさんは落ち着いてい剣を振るう。
フィルメイアさんとオーガがスレ違った瞬間オーガの首が跳ね転がり落ちる。
[剣一閃]のスキルが発動しスパッとオーガを倒した。
「フィルメイアさん、スゴかったよ。」
「ゼフィ……」
あれ?なんでこんなに疲れてる?
結構避けまくってたからかなぁ
「聖騎士なんだかオーガなんて楽勝でしょ。」
「えっ?」
「えっ?」
何か間違ってた?聞き返しちゃった。
「オーガって騎士数名か聖騎士一人でやっと倒せるレベルですよ。それを楽勝って……」
「レベル事態そんなに変わらないじゃない」
「確かにそうなんですけど……モンスターは同等レベルだと倒しづらいですね。」
マジックバッグをだしてオーガを入れる。
「オーガって食材として使われないよ。」
ってフィルメイアさんが言ってきたので
「オーガ持って帰って素材として売っちゃいますよ。魔石とか有りそうですし」
「フィルメイアさんまだまだ食材取れてないからガンガン探しまくりますよ。」
「はいっ?」
「まだガルーダ1匹と猪1匹ですよ。後、4匹捕らなくちゃ」
フィルメイアさんが項垂れる。
「フィルメイアさんやりますよ。」
私は、フィルメイアさんの手を引っ張って探しに向かおうとする。
ん?
フィルメイアさんが掴んだ私の手を強く握ってきた。
「ゼフィ、さぁいこっ。」
フィルメイアさんの顔がさっきまで死んだようになってたのに手をつないだらフル笑顔になった。
まぁ、良かった良かった。
その後、4匹猪や牛などの魔物を捕らえた。
「よし、フィルメイアさん町に戻ろ」
フィルメイアさんが突然フラッとしたから
「大丈夫?」
「大丈夫だよ。ちょっとめまいがして……一緒に手を繋いで帰ろ?」
「イヤです。急いで帰りましょう。」
「えーー」
フィルメイアさんは、がっかりしたのか肩が落ちていた。
町に戻り家に着く。
「ただいまぁー」
やっと我が家に帰ってきたぞ。
「フィルメイアさん、お帰りなさい。あとお姉様。」
出迎えたのは弟ライク。
「あとって私はついでかい!」
べしっとライクにかるくチョップする。
「イテテ、お姉様冗談ですよ。」
「冗談でもあとはダメ」
ペタペタと歩く音がして
「おねえさま でけーの とってきた?」
妹ルルが弟の後ろから、顔だけひょっこり出してきた。
「捕ってきたよ。今回はガルーダだ。」
「お母様ー ゼフィお姉様がガルーダ捕ってきたよ。」
ふふふ 早速妹は、お母様に伝えに言ったな。これで今日の晩御飯は鶏肉に決定だな。
と思いながら中に入り武器など下ろしてたら
ペタペタ ペタペタ ダッダッダッダッ
この足音……
部屋は明るいのに私の周りだけ何者かが光を遮り少し暗くなったなぁと思い振り返ると
「ゼフィちゃぁぁん ガルーダなんてぇ 大丈夫だった?」
「イッ」
弟よ妹よ何故そこで呆然と見ている。フィルメイアさんもだ
わかるだろう。
私は今 お母様に抱きしめられる。もとい 絞められてる。
「おっ お か あ さ ま くっ る し いぃぃ」
「ゼフィちゃん 危ない事しないでぇ」
今が1番危ない事だよ。
「母親どの ゼフィが」
フィルメイアさんが母親の肩を叩くと
「イヤだわぁ」
と、やっと解放されたよ。今回ながかった。
フィルメイアさんも防具や武器を下ろしてて
「中庭に行こうかルル」
「ゼフィとルルちゃんどこに?」
フィルメイアさんが聞いてきたので
「中庭で今日捕ってきたモンスターの解体です。」
「私も見に行こうかな。」
「グロいですけど大丈夫ですか?」
「ええ、多分大丈夫。」
「ライクは?」
「僕は良いです。」
「フィルメイアさんもくるよ?」
「僕は大丈夫です。お母様の手伝いをしようとします。」
手伝いはしないね。
結構前に解体ショーみたいなのを家でやったら弟はギブアップしちゃったんだよね。
妹ルルが、解体用の包丁を片手に
「おねえさま ガルーダ はよ」
おおチャレンジャー、ガルーダが初物なので 妹は挑戦したいらしいが
「ガルーダはお母様とやった方がいいから先ずは猪や牛をよろしく」
「そう ね かんたんな の から やっとく」
猪を台においたら
「速い!!」
フィルメイアさんは驚きを隠せないぐらいの速さで妹は解体した。
妹が解体している最中 私は母親を呼んできてる。
「お母様 ガルーダの解体をルルに手解きできます?」
「大丈夫。久しぶりだから鈍ってないと良いけど」
妹は挑戦している。母親講師の教えを聞きながらガルーダを解体している。
きたよ きたよ。どんどんお肉の形になってる。
鶏肉 鶏肉 久しぶりの鶏肉だぁー
鳥肉でも鶏肉でも同じなのだ。
フィルメイアさんもガッツリ解体作業観てたよ。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年は沢山の方々に読んでいただいて誠にありがとうございます。
今年も皆様に読んでいただけるよう頑張っていきます。




