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柔らかさの手前に硬い鎧

フィルメイアさんは、剣で防御するだけで精一杯。

反撃出来ないぐらいの速さで、フィルメイアさんの剣に当てている。


「フィルメイアさん。今の悩みは剣術レベル15を獲得したのに有効化できないんでしょ?」

言って離れるが構えは崩さない。

「何故わかるの?以心伝心?相思相愛?」

最後の言葉は変だよフィルメイアさん。


「私のジョブが、今何かわかってるなら悩んでいる事がわかるよ。」

「そうだね。今のゼフィは【剣聖】だもの。私には届かないのに」

何だか悔しそう。というか悔しがってる。

何か思い入れがあるのかな?


「さぁ、いくよ。フィルメイアさん。私の攻撃を1000回ぐらいは防ぎきって貰うよ。」

フィルメイアさんが、驚愕するがお構い無しにトップスピードで剣を振るう。


剣術レベル15の獲得は、スキルポイントで獲得できるけどレベル15系は厄介なのが取得が出来ない。

つまり、有効化が出来ずスキル欄にはあるけど選択出来ないんだよね。


有効化条件は、そのレベル15以上の攻撃を最大限防ぎきること。


モンディアスの剣術は、レベル15達成しているのだが歳なのでそんなに攻撃は出来ないし多分だが年齢のせいで受け手側が相手をレベル15として認識しないと思うんだよね。

だから、若い私の攻撃が有効なのよ。


「フィルメイアさん、反撃なんてしないようにね。隙を作ると殺してしまうかもしれないから。」

なんて事を言ってみたら腰を落として防御に徹してる。


何か迫ってきてる。モンスターだ。フィルメイアさんは、気付いてなさそうだけどここは邪魔なので離れてるけど斬る。


裂空斬(れっくうざん)

猪のモンスターが一瞬にして血を吹き出し体を2つに切り裂かれる。


「その技、剣術レベル16で出来る 飛ぶ斬撃」

フィルメイアさん知ってたよ。モンスター倒しちゃったけどこのまま、良いよね。


そろそろもぅ終わりにしても良いかな。多分1000位攻撃したと思うんだよなぁ。

と思ってフィルメイアさんとの間合いを広めに取って言う。

「フィルメイアさん、剣術レベル15有効化されてませんか?」

「えっ?」

聞こえなかったのかなと思いもう一度言ったら聞こえたのか目をつぶった。

「……」

「……」


フィルメイアさんの目がカッと開いて

「ゼフィ。剣術レベル15使えるわ。」

と言って体から力が抜けたのか地面に倒れるように座ったよ。


「ゼフィ なんで使えるの?」

落ち着いたのか今までの疑問を投げ掛けてきたので答えるよ。

「剣術レベル15の有効化には、剣術レベル15以上のスキルが使える相手からの攻撃を防ぐことが条件だったの。」

「だったらお祖父様に何度か」

「モンディアスはもぅ歳だしスキルが合ったとしても力がレベルと見会わないと思う。」


「それに、何度かじゃなくて数多くこなすのも条件。」

「だから、あんなに激しく……」

フィルメイアさんの顔が赤いけど疲れだよね。

念のためここはスルーで


「スキルは、だいたいレベル10までは淡々とあがるけど10以降はそれなりの経験が必要なのよ。 ある程度経験積むとスキルの能力に依存してそれ以上の経験や鍛練を積もうとしなくなるらしいわ。 その為こんなに条件があるのよ。」

「だったら何故我が家に伝わってないの?お兄様達はまだ聖騎士なのにお祖父様は、言わないの?」


「レベル15有効化条件って説明見えない?」

と言ってフィルメイアさんは、再び目をつぶったら

「何かかいてある。レベル15取得する条件を取得していない者へ伝えた場合その者が永久に取得出来なくなる。って」

「だから、私はひたすら攻撃しただけだよ。」

と言ってフィルメイアさんを立たせる為に手を差しのべると

フィルメイアさんはその手を握り私を引っ張る


「へ?」

「ゼフィ」

なんだ、じゃなくて。フィルメイアさんに抱きしめられているよ。

今のは普通立つ為にじゃないの。

しかもフィルメイアさん、くんかくんかって私の臭いを嗅いでる?

「ちょっと、フィルメイアさん?」

「ゼフィの汗の香りもいい匂い」

ゾッとしたよ。なんて事を言うの。

「フィルメイアさん、も もしかして そっちなの?」

遂に言ってしまった。


「えっ!?何言ってるの、私はいたって普通よ」

真顔で答えるフィルメイアさんはまだ私を抱きしめてる。

「そろそろ……」

「あっごめんなさい。」

フィルメイアさんから解放されてホッとする私。


「槍術レベル10に聖魔法と治療魔法なんてまだレベル1じゃないですか!!」

「ゼフィ私の見ないで、恥ずかしいわ……」

いや、そうじゃなくて

「剣聖になるのまだまだ先ですよ。なんで槍術低いんですか、騎士になってそのままじゃないんですか?剣術と一緒に上げれば相乗効果で上がりやすいのに」

「…………ほんと」

「聖騎士の効果で上がりやすいのに」

フィルメイアさん、ガックリしたよ。

そういえば、モンスターは、まだ1匹しか狩ってない。

こんな状況でよく激しく戦って、というか一方的にだけど向かってきたなというモンスターだけ。


「沢山モンスターを狩らないと怒られる。」

「優しそうなお母様じゃない。少なくても怒らないと思うけど」

母親の底知れぬパワーをフィルメイアさんはまだ知らない。

敢えて獲得ジョブを見てないがあのパワーと走りは相当なジョブじゃないと、

いや私が子供だからスゴいと思うのか。


「お母様に抱き締められるのがね。」

「そうなの。私はゼフィをぎゅっと抱き締めるわー」

「抱き締めてこないの。」

両手で食い止める。

食い止めた位置は柔らかい場所の筈だか鎧で硬い。

残念で仕方がないね。


モンスターのテリトリーに入ったのだけど感知で探るが

少ない。

「フィルメイアさん。あっち、あっちの方に何かいる。」

「私には見えないけど」

ワイルドボア(猪)やパワーホーンブル(牛)とか沢山いたのに怪しいヤツが殺しているのか。

「ちっ、このままじゃ私が殺される。」

「ゼフィなら殺されるわけないじゃない。」

私は深刻な顔をしてフィルメイアさんに言った。




「お母様に……」

「……」

沈黙が続き




「冗談ですよ。」

「そうだよね。ゼフィったら」

やたらと抱きついてくるけど手で食い止める。

「怪しいヤツを倒して食材を確保しなくては。」



ただっ広い草原に大きな岩が幾つもある。

その辺りが登り坂になっていき山になっている。

怪しいヤツ、オーガだ。

筋骨隆々の巨体で目は黄色く2本の角が生えている。

右手には棍棒を持っている。

「オーガが、うちらの食材を許せない。」

「なんでこんなところにオーガがいるの?」

いやいや、オーガがどこに居るよりも、むしろ食材でしょ。

「オーガなんて美味しくない。くそ不味いの倒しても」

「ゼフィ、オーガを倒しましょう。町に損害が出る前に。」


クェェェェェ

何かとんでる。

「ガルーダ!?」

フィルメイアさんが驚いてるけど合ってますよ。

鳥肉きたよ。

「なんというラッキーなんだ。」

「ゼフィ?」

「フィルメイアさん、聖騎士ならオーガ大丈夫でしょ。ガルーダ狩ってくるね。」


「ゼ ゼフィ!!!!」


「フィルメイアさん勝ったら今日一緒に寝ようね。」


一応感知スキルで状況確認するから大丈夫。

フィルメイアさんの士気が、グンと上がったよ。

勝ったらって勝ってもらわないとヤバいよね。

と思ってガルーダを追いかける。


「久しぶりの鳥ぃぃぃぃ」

読んでいただいてありがとうございます。


すみません、投稿1日遅れてしまいました。

これからも読ん頂けるように頑張っていきます。

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