1 とりあえずぶん殴っておいた
はじめまして。 柊屋でトウヤと読みます。
初作品、初投稿です!
文法や表現がめちゃくちゃだとは思いますが広い心で接して頂けると幸いです。
少しでも暇つぶしになれたら嬉しいです!
窓の外はすっかり暗くなり、ランプの灯り以外暗闇に覆われた部屋の中で、私は机に向かって作業をしていた。
今は人族の女の子の姿で大体16歳くらいの見た目で固定しているので机が少し大きく、とても作業しづらい。
ランプのせいで空気が乾燥し、肩に乗るくらいまで伸ばしたワインレッドの髪が、癖っ毛のせいもありところどころ跳ねてしまっている。
綺麗な真紅の瞳は、今にも瞼によって閉じようとしている。
「ふわあぁぁ~、、、そろそろ寝るか」
手元にある書類を集めながら私は疲れを伴った声でそう言った。
大きく伸びをしてから首を回して肩のコリをほぐしていく。
「そろそろ誰か代わってくれないかな・・・」
そんなことを呟きながら私はランプを持って自分の寝室に向かった。
私は仕事用の服を脱ぎ捨てて上質なネグリジェに着替えるとそのままベットに入った。
明日は朝から軍部の会合に王都の視察、午後は北の山脈へ向かった討伐隊の支援と大忙しだ。
早く寝てしまおうと思い、目を閉じて意識を手放そうとしたその時、
ドサッ!
と誰かがベットに倒れ込んできた。
それどころかいきなり抱きついてきて、私の体を触り始めた。
「ひゃぁぁぁ!? なっなんだ貴様は! どうやってここに入った!?」
この部屋は私の許可がなければ入れないように魔術で施錠してある。
寝ていても効果は持続するはずだしそもそも扉の前に誰かきたらわかるようになっている。
なのにこいつはいきなり現れた。
魔王であるこの私に気付かれることなく。
「は?? 入るもなにも・・・自分の部屋なんだからここにいて当然じゃない? 明日も早いんだからもう寝るよ」
一体なにを言っているんだこいつは。
「貴様の部屋な訳あるか!! ここは私の寝室だ!! この魔王ルフィナに夜這いを仕掛けるとは見上げた度胸だな。 お望み通りに寝かせてやる!」
そう言って私はこいつの頭をぶん殴ってやった。
本気で殴ると頭が爆散してしまって片付けがめんどくさいので威力を加減する。
私は衛兵を呼び、この馬鹿者を牢屋に入れて明日の早朝に私のところに連れてくるように言っておく。
貴重な睡眠時間を削られてしまったものだ。
それにしてもどうやって私に気付かれることなくここまで来たのか。
その方法が思い浮かばない。
もしかしたらどこかの国で新しい転移魔術が開発されたのか? そうなるとなぜ私のとこに報告が上がってないのか、まあ明日あいつに聞いてみるか。
そんなことを思いながら、私は今度こそ眠りについた。
更新は不定期になると思いますので気長にお待ちください。
すみません・・・




