第四話
会話がなくて困っていたところ
ロミオ君が話し始めました
「こんな俺でいいん?」
「引きずらなかったら・・・」
「じゃあ結婚しよう!」
「はぁ!?」
「俺じゃあかんの?」
「いぁ・・・だってまだ学生やし・・・」
「卒業して、すぐ結婚しよう」
「でも・・・」
「何をそんな困ってるん?」
「だって突然だし、出会ったばっかやし・・・」
「何言っとん?俺ら運命やろ?」
「え・・・?」
「出会ってビビビ」
「・・・はぁ」
「な?だから、結婚しよう」
「うん」
ロミオ君は子供のようにはしゃぎまわりました。
「家まで送るよ」
「ありがとう。ウチの親に会う?」
「うふぉ!挨拶しとくわ!」
「パパもびっくりするやろな。えへへ」
「お父さん、娘さんを下さい!」
「そんな言ったらパパ倒れちゃうよ」
「あはは」
「あはは」
「・・・・」
「・・・・」
再び会話がなくなってしまいました。
これからもこんな調子なのかな?
とジュリエットは思いましたが
ある意味話題を探さなくても楽かな
みたいに思ったのです。
2人は夜の街を手をつないで歩きました。
ゆっくり歩幅をあわせて
ゆっくりゆっくり・・・
駅に着きました
2人でジュリエットの地元に向かいます
夜遅いせいか
エンジ色の電車には
ジュリエットとロミオ君
たった2人だけです
緑色のシートに腰かけ
ミュージカルの広告を見つめ
駅はどんどん過ぎていきます。
一つ手前の駅でドアが閉まったとき
ロミオ君はジュリエットを抱き寄せました
「何?」
「いぁ、あと少しだから」
「うん」
「誰もいないし」
「うん」
ちゅどーん(心の声)
唇が触れてしまった!!!不覚にも!
とジュリエットは思いました。
そうしてジュリエットの家に着きました。
「大きな家だね」
「うん。パパ社長なの」
「へぇ・・・」
ガチャ
「ただいまー!!!彼氏連れてきちゃった!」
「おかえりー彼氏さん?」
「うん、あ、ロミオ君入って」
「あ、うん。おじゃまします。」
ジュリエットの両親が玄関先に来ました。
「パパ、ママ、この人が私の彼氏の・・・」
その時ジュリエットの父親は叫びました。
「そいつと離れなさい!」
「え?パパ?」
「そいつは・・・・そいつは・・・」
「私の彼氏よ?」
「うちの会社の製品の海賊版ばかりを作る会社の息子だ」
「え・・・」
「離れろ。お前もうちの娘に近寄るな!」
「待って、パパ!彼はいい人なの!」
「いい人なわけあるかい!」
「いい人よ。ねぇロミオ君!!!」
「俺は・・・親父の会社なんて継ぎません・・・」
「どいつもこいつもふざけやがって!」
お父さんはカンカンに怒って奥の部屋に消えました。
お母さんが言いました
「ごめんなさいね・・・えっと・・・メロン君」
「いえ・・・ロミオです」
「あ、メロン君、ごめんね。私横文字弱くて」
「だからロミオ・・・。」
「あの人お酒はいってるから・・・また来てくれるかな?」
「いいともー」
「ホントごめんねメロン君」
「いぁ・・・だから・・・もぅいいです。今日は失礼します」
「え、ロミオ君もぅ帰るの?」
「だって、お父さん怒らせたし・・・」
「そっか・・・おやすみメロン君」
「だから俺はメロンじゃねー」
「そんなの関係ねぇ」
「おっぱっぴー」
「おやすみ」
「おやすみ」
そうしてロミオ君は家路につきました。




