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SF短編小説 【絶滅指定】

作者: 虫松

この物語は、フィクションです。実際の出来事や人物とは関係ありません。SF小説の雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。


挿絵(By みてみん)


私が寝ていると、寝室の窓から怪しい光が差し込んだ。そして、突然、耳をつんざくような爆音が響き渡った。私は何が起こったのかを確かめるため、犬のボビーと一緒に外に飛び出した。ボビーは尾を振り、興奮しているようだった。


空は、静寂に包まれていた。星々がきらめく中、一際大きな光が私を呼んでいるようだった。それは、巨大なUFOだった。宇宙船は静かに私の前に降り立ち、ドアが開いた。そこから現れたのは、人間の言葉を話す宇宙人と、彼らのペットであるUMAだった。


「こんにちは、地球人。私たちは遠い星から来ました。」宇宙人はそう言って、私に手を差し伸べた。

「あなたたちは、どこから来たのですか?そして、なぜ私を?」私は尋ねた。

「私たちは、アンドロメダ星系から来ました。あなたを選んだのは、あなたの心が純粋であると感じたからです。」

宇宙人は答えた。


宇宙人は私に一つの提案をした。地球の未来を見るために、彼らと共に宇宙へ旅をすること。

私は迷わずその手を取った。


宇宙船は光の速さで星々を駆け抜け、未知の世界へと私を連れて行った。


宇宙船の中で、私は様々な実験の対象となった。私のDNAが解析され、身体能力が計測され、そして、私の心の奥深くまで探られた。


彼らは、私の知識を広げるために私を様々な惑星に連れて行きました。私は星々の美しさに圧倒され、新たな知識を吸収しました。


以下は、私が訪れたいくつかの惑星の詳細です。


挿絵(By みてみん)


アクアリウス-9b

この水の惑星は青い海と緑の大陸で覆われています。生命が豊かで、魚類や水中植物が繁茂しています。

宇宙人たちは私に、この惑星の海洋生態系を研究する機会を与えてくれました。


挿絵(By みてみん)


エクソプラント-12

この惑星は植物の楽園です。巨大な樹木が空中に浮かび、複雑な根が地下に広がっています。

私はエクソプラント-12の植物学的特性を詳細に調査しました。


挿絵(By みてみん)


クロノス-7

クロノス-7は時間の歪みが起こる惑星です。私はそこで時間の流れを観察し、未知の物理法則について学びました。


私は、宇宙人とUMAと共に、新たな文明を築く旅に出た。私たちは、宇宙の果てまで旅を続け、出会うすべての知的生命体と交流を深めた。そして、私は学んだ。生命とは、共存すること。そして、宇宙とは、無限の可能性を秘めた場所だと。


私が宇宙にある生命のいる惑星を巡る旅は100年にも及ぶ長い時間だった。しかし私はあまり年を取らなかった。


そして、私が地球に戻った時、そこには人類の姿はなかった。荒廃した都市、静まり返った森、そして、海は塩の結晶で覆われていた。私は、人類が絶滅した世界で唯一の生存者となった。


「なぜ、こんなことに...」私は宇宙人に問いかけた。

「人類は自らの手で自滅しました。彼らは地球との共存を忘れ、自己中心的な選択を続けた結果です。」

宇宙人は静かに答えた。


私が地球の最後の日々を記録したこの物語は、未来への警鐘であり、希望のメッセージでもある。私たちは、過去の過ちから学び、新たな未来を切り開くことができだろう。私は人類のいなくなった地球に背を向け再びUFOへ乗りこんだ。



そして私は、ふたたび地球から宇宙へ旅立った。

宇宙人はUFO内のモニターで報告書を作成している。


絶滅指定番号 No.ZH96659763486

名前 人・人間・人類・霊長類(猿より進化)

種別 哺乳類



【ジンルイハ ゼツメツシマシタ サイゴノ ジンルイヲ ホカンシマス】



END

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