これからの先
初投稿させてもらいます。仮に載せるだけなのでまた消して作り替えて投稿するかも知れません。
大人になって心が折れた。
……いや、自覚した時には
もう折れていたのだった
子供の頃の俺は、暗い性格ながらも
自分にプライドがあり、喧嘩もして
自己中だった為
落ち込んで自分を責めたことはない
そもそも、他人の目を
気にしない学生だったのだから
周りに合わせようとか
考えたことが無かった
高校を卒業後、仕事に就き
1年過ぎ、彼女と同棲して
数ヶ月過ぎた頃だった
一封の封筒が届いた
内容は、父親の死亡通知と
借金返済のことだった
父が亡くなった
正確には、5年前に自殺していた
ただ、悲しい気持ちは無かった
顔も知らなければ
どこで何をしてたのかも、知らなかった
この通知で初めて知ったのだ
そして、借金
額を見た時は現実味がなく
その日は何も感じなく、封筒を閉じた
翌日、兄に連絡したところ
兄の方にも届いていたらしく
兄は、
「5年前自殺した通知がなんで今になって届くんだ?」
確かに疑問だった
その年、俺が20歳に
迎えるのを待っていたとしても
兄は6年前に成人してるのだから
既に届いてるはずだ
それがなぜ、一緒に通知がきたのかが
不思議だった
だか、今は別のことに
考えたい俺は
「借金の額、一千万と数百万。
払える訳がない、そもそも顔も知らん親の為に尻拭いしたくない」
本心だった
俺は赤ん坊の頃から、高校を卒業するまで
施設育ちだったため
親子という言葉がよく分からず
他人としか思っていなかったのだ