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7神室くんと名前呼び

「あなた、アイツと仲いいんですか」

「アイツ? ああ、慧くん?」

「……ええ」

「うん仲いいよ〜」

「そうですか。アイツはこんな僕にもよく絡んでくるような変わり者ですけど、明るくて社交的で……いいやつですからね」

「おお〜!」

「……なんですか、その反応」

「神室くんが誰かを褒めてるの初めて見た」

「そのリアクションは可笑しくないですか?」

「え? どこが?」

「僕はアイツの方がいいやつだって言ってるんですけど」

「慧くんはいい人だよね。面白いし気さくだし」

「……名前で呼ぶくらいには仲がいいんでしょう?」

「そうそう、初めて話した時に『慧って呼んでね!』っていうから私すごいな〜って思って。私、実は意外と人見知りするから慧くんのあの社交性見習わないとなって思ってるんだ」

「…………ああ、そういえば僕にもそんなこと言ってた気がする……」

「やっぱり? そう言ってくれたから私も慧くんって呼んでるんだ〜。名前で呼ぶのって親しい感じがしていいよね」

「……僕も、」

「ん? なに?」

「…………………………いや、やっぱりなんでもないです」

「そう?」



 僕も名前で呼んでと言ったらあなたは呼んでくれますか。


 そんなことを言うのは僕のキャラじゃないから言ったりなどしないけど。


 羨望など、感じてはいない。

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