1神室くんと眼鏡
神室くんと私というシリーズで別名義Twitterにて掲載していたお話です。久しぶりに読み返して楽しかったのでこっちにも載せておきます。
「ねえ、神室くん、眼鏡取っていい?」
「え、なんでですか、嫌ですよ」
「素のお顔見てみたいなって」
「なんで外そうとしてるんですか、嫌ですって、聞いてます?」
「あっ、廊下に慧くんだっ!」
「えっ? あっちょっと……!!」
「神室くん意外と古典的な手に引っかかるんだね」
「あの、返してください……」
「やっぱり眼鏡ないと見えないの?」
「いや見えないことはないんですけど……」
「じゃあいいじゃん。神室くんの素顔可愛いし」
「何言ってるんですか、男に可愛いとかおかしいですよ。あと人のものとったらいけないって習わなかったんですか」
「可愛いものは可愛いし、勝手に取っちゃったのはごめんね」
「可愛く謝っても返してくれなきゃ許しませんので」
「返せば許してくれるの?」
「まあ問題は眼鏡の有無なので」
「ふふ、やっぱり神室くんは優しいねえ」
「いや、その反応意味不明なんですけど……てかもうホントに返してくださいよ」
「もーちょっとだけー!」
「や、だからこれ以上はホントに無理なんで……」
「どうして?」
「…………………………から、です」
「ごめん、聞き取れなかった」
「………………はずかし、んですってば!」
「えっ! ご、ごめんね。なんか……」
「いやいいんです。わかってくれれば……僕、目の色素薄くてちょっとコンプレックスだったんです……だからあんまり見られたくなくて……」
「そ、そっかぁ……ごめんね。でも、私は神室くんの目、綺麗で好きだよ」
「……男に綺麗とか意味わかりません」