9話 【フォーリナス】に着いた。
どうやら、【フォーリナス】の門の入口に着いたみたいだ。
「君達身分証は、あるかい?」
【フォーリナス】の門の入口で身分証をださなきゃいけないらしいが、ブロさんやフェナさんは持っているが。僕は、もちろんシャニやカイルやイルナも持っていなかった。
「すみません、僕達4人は田舎出身なので持ってないんです。」
「そうか、じゃあこれを持って貰えるかな?」
そう言って石みたいなのを渡されたが、どうやらこれは悪い人かどうかを調べる物みたいだ。もちろん僕達4人には反応しなかった。
「よし、大丈夫みたいだな。通行料に1人銀貨1枚かかるがいいか?」
「はい、大丈夫です」
僕は、そう言って4人分の銀貨代を出した。
「よし、通っていいぞ」
「はい、ありがとうございます」
そう言って僕らは、王国の中に入ることがてきた。
どうやら、この国は、獣人や兎人にも差別はないらしい。
ブロさん達は、捕まえた盗賊たちを憲兵さん達に引き渡しをしていたので、まだ出てこなかった。
「あの、わたし達の分までありがとうございます」
「いや、全然気にしなくていいよ。一緒に旅をするって約束したからね」
そう僕は、一緒に旅をする約束をしたのでお金を払うことは苦でもなんでもない。
そういう話をしていたら、ブロさん達がでてきた。
ブロさんとフェナさんとは、どうやらここでお別れらしい。
「すいません、すごくお世話になりました」
「いえいえ、私達もお世話になりましたし」
「少しの間だけでも、ショウさんといられて楽しかったです」
そう言って僕は、助けていただいた料金と乗せてもらった料金として金貨10枚を渡した。
「こんなに貰えませんよ。ショウさん」
「いえ、ブロさんやフェナさんには、ずっと助けられていたので貰ってください」
そう言って、無理やりにお金を渡した。そして最後に宿の場所を教えてもらった。もう夕方ぐらいなので今日はゆっくり休むことにした。