◇第2話◇ 屋上で
けっこう新キャラおおいです;すみません。
というか、すっかり忘れてたけど。
私、ミンチにされるんだった。
つかもう屋上のドアの前だしね。嫌んなっちゃうよ、マジで。
鈴ちゃんなんか勢いよくドア開けちゃうしね。
私のこと考えてよ。
「みんな連れてきたよ♪」
みなさんいっせいにこっち向くしね。
「ど、ども…高倉夏美です…」
とまぁ一応自己紹介してみたり。(無駄な抵抗)
「知ってますよ。こっちに来て座ってください。」
といってくれたので鈴ちゃんと一緒にその女の子の隣に座った。
(リンチの前に事情聴取?というかリンチじゃないのか?)
「私は1ーAのは影山朔と申します。よろしくお願い致します。」
朔と名乗ったその人は同じ年とは思えないくらい綺麗な人だった。髪に青が少しかかっていて、それを後ろで1本で結んでいる。
(ってか同じクラスだったんだ!?)
「じゃ次俺な。」
そう言って手を挙げた男子は頭が赤で染められていた。
「俺は1ーBの佐藤駿一。よろしくな。」
佐藤君、爽やかで好感が持てる人だけど……。
髪赤いし入学式からそれじゃ先生に目付けられちゃうよ!!つーか目立つ!!
「1一A、神谷祐…」
こ、この人…教室でみた金髪の男子だ!!!ってかめっちゃ眠そうだし…。
「(祐が眠そうなのはいつもなんです)」と、鈴ちゃんが耳打ちしてきた。
「次、私ですか。1ーCの春日沙代です。よろしくお願いします」
その人はとても綺麗な銀髪で腰くらいまで髪がある。サイドに小さく三つ編みをしていた。
なんとなくだけど、あまり感情を表に出さない人だと思った。
(私と同じくらいの背丈かな?鈴ちゃんや 朔ちゃんより小さそう)
「(沙代も眠そうな顔してますけど、あれも元々ですから気にしないで下さい)」
とまたもや私に耳打ちしてきた鈴ちゃん。
(でもホント神谷君も沙代ちゃんも眠そうだなぁ…)
「夏美様」
うえぇぇぇ!?様ぁ!?生まれて初めて様づけされたよぉ!?
しかも様づけしてきたのは一番始めに自己紹介してきた朔ちゃんだ!!
「な、なに?」
「今ここにいる者以外にも仲間がいるんですが、少し任務に出ていて…。申し訳ありませんが、また後ほど紹介いたします。」
そう言って丁寧に頭を下げる朔ちゃん。
「そんなかしこまらないでよっ!しかも様づけなんてっ。」
「いいえ。めっそうもございません!夏美様、私達はあなたの護衛を任されたんです。一時的な主といえど、きちんとお仕え致しますっ!」
またまた頭を下げる朔ちゃん。
って、なんで私が護衛なんかされなきゃならないんだぁぁぁああ!?しかも主!?なぜに!?ありえないよ!!誰か説明してよ!!
「あ、あの…なんで私が護衛…されなきゃならないんですか…?」
こみ上げる衝動を抑え、あくまで冷静に聞こうとした。
すると朔ちゃんや佐藤君は顔を見合わせて、
「落ち着いて聞けよ、高倉…。」
佐藤君が真剣に話だす。私はコクリと頷いて佐藤君達をみた。
佐藤君はスゥーと息を吸い込み、その言葉をゆっくりと言った。
「高倉、お前の中には…白虎がいる。」
「……………………。」私、沈黙。
「うそぉぉぉぉ!?」
ってか白虎って神様じゃなかったっけ!?
なんで神様が私の中にいるぅ!?
こないだ仏様にお供えしてたまんじゅうに白虎さんが入ってたとか!?んでそれ食べちゃったから私の中にいるのかな!?
どうりで最近便秘ぎみだと…。いやでもこの前食べた団子もありえる!でもあれは…いやいや待てよう。
色々考えて頭がフリーズしようとしていたので私の頭はガックリうなだれていた。
その間私はブツブツ何かを呪文のように言っていた。(らしい)
「いったい夏美様はどうなされたんだ!?助けた方がいいのか鈴!?」
オドオドと夏美を見ながら言う朔。
「助けなくていいんだよ♪あれは夏美さんが私のこと……ポッ」
鈴は顔を赤くしている。
「私のこと!?なんだ!?早く続きをいえバカたれ!!」
朔はゆっさゆっさと鈴の形を揺らす。
「うぅぅ゛〜やめてよ〜朔〜゛」
それを見ていた佐藤は朔ん止めにはいった。
あまりにも鈴の顔が青白かったから。
「なぁ祐。あの二人、任務終わったのか?」
1人眠そうに携帯を見ている祐に佐藤は聞いた。
「ん。終わったみたい。」
頭をかきながら面倒くさそうにいう。
「この時間に終わったんだとすると、合流出来るのは明日になるわね」
と、静かに沙代はそういった。
キャラやっぱ多いですね。
でもこれからもっといっぱい出す予定ですねで;