プロローグ
初めて書いた作品です
よろしくお願いします(何も思いつかなかった(゜Δ。))
そのゲームは世界中から注目を受けていた。地球よりも広い世界、NPCとMOBどちらにもAIが搭載されており今までのゲームと違う滑らかな反応や会話、声優ではなく音を複雑に合わせることでキャラクターすべての声が違う、世界中で常に物事が動き続けるというリアリティなど様々な点が業界の目に留まり世界中でいつ配信されるのか注目の集まる作品。
その作品の名前は「Second reality online」二つ目の現実と銘打たれたゲームであった。
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魔法の弾幕の中を駆け抜ける一人の男。
魔法がその男を避けて通るかのように見えるその光景は舞い踊るその男を装飾しているかのようにまでみえる。
紅の雨を浴びながら男は一言
「あぁ、楽しいなぁ」
とつぶやいた。
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「暇すぎん?」
そうつぶやいたのはこの物語の主人公である戦場想丞(21)である。
「働いたらいいんじゃない?」
そう返すのは想丞の妹である理奈(16)である。
「働くって言ってもなぁ、家長になってやることっ減ったくらいだぞ」
「まぁ私も勉強を午前中するくらいで暇な時間は多いかな」
「だろ?なんか面白いことないかな。」
この会話から違和感を感じたものも多いだろう。彼らの家計は少し普通の家と違う。戦場一族について説明しておこう。戦場一族はかなり昔から存在しており、苗字を見ればわかることだが戦場にて敵兵と戦い、知略を巡らせるのが生業だった者たちである。彼らは千年以上前から故意的に強い人間と交じり美しい人間と交じり、その血の潜在的な資質を高めていった者たちでもある。また、海外との交流が始まった際にはいち早く海外の血を取り入れ、そのポテンシャルを伸ばしていった者たちである。先祖から受け継いでいった美しい顔と強い肉体、賢い頭に時間をかけて積み上げてきた資産に国や企業とのパイプがあるため表舞台には出てこないが世界有数の名家である。
そんな環境のおかげで戦場家に生まれたものは幼いころから英才教育を施される。高校を卒業するころには最低五か国語を巧みに操り、大学レベルの勉学を余裕綽々とこなし、全国レベルのスポーツ選手と互角なほどまで体を鍛える。その反面、幼いころに自由な時間や娯楽に触れる機会などはあまりないため大人になってから自由に戸惑うものも多くいる。想丞もその中の一人だ。
義務教育どうなってんの?とか娯楽に触れない方法とかないでしょ。と思った方もいるだろう。だがそれを解決するのが戦場クオリティーなのだ。まず彼ら戦場の子供が育つのは戦場の所有する離島である。本土やほかの大陸にも家はたくさんあるがいくつかの島を管理、改造し自分たちの分のエネルギーや食糧などの供給率は100パーセントを上回っており、実験施設や防衛装備も完璧といった具合になっているのである。そのため娯楽に触れさせないように操作することも容易く行える。教員免許を持っている者もおり一応私立学園としての権限もあるためカリキュラムや時間割、行事の有無なども自由なため幼少から恐ろしいスケジュールで勉学と特訓を行うことになる。
島を出てから戸惑うことがないように多少は娯楽に触れさせるものの基本はイカサマやマジックなどの技術が中心であるため、楽しむことはあまりない。TVゲームに関しては反射神経と身体コントロールの技術で補えるため問題ない。VRなんて独壇場、困ったら演技で乗り切ってねといったスタンスである。
「ならさ、VRゲームやってみようよ!みんなのことも誘ってさ」
「うん?VRか、暇つぶしくらいにはなるかな」
「最近話題のやつがあるんだよね。Second reality onlineって言うやつなんだけどさ。この記事みてよ」
「、、、ほーん、面白そうじゃん。これにしますか」
「VRの機械を人数分そろえてね!もちろん最新のやつで!家長なら資金動かしやすいでしょ?」
「わかったよ。やるやつ聞いてから買うぞ」
「今聞いたけどお兄ちゃんたちとお姉ちゃん、お父さんとお母さん、おじいちゃんとおばあちゃん、あと銀と茜がやるって。」
「早いな~聞くの。どんだけやりたいのさ」
「みんなで遊べる機会なんてなかなかないもん。そりゃあ楽しみだよ」
「じゃあ早速買いますか」