レジ係は、今日もため息を吐く
-とあるドラッグストア-
レジ係
(最近人手が足りないなぁ……新しく入った子達は長く続かないし……)
若い女
「すんませーん。店員さーん」
レジ係
「あ、いらっしゃいませー」
若い女
「違う違う……私ここの求人見て、来たんだけど」
レジ係
「あっ、アルバイトの面接の方ですか。あいにく今日は店長が店に居なくて……」
若い女
「あっそうなの?じゃあさ、あんたでいいわよ」
レジ係
「……? どういう意味ですか?」
若い女
「あんたが私の面接をすればいいじゃない」
レジ係
「え、でも私ただのアルバイトですから……そういうのは店長や社員の方でないと……」
若い女
「あんた、結構見るわよ」
レジ係
「へ?」
若い女
「この店家から近いから結構来るんだけどさ。あんたがレジやってんの結構見るわよ」
レジ係
「あ、それはどうも……」
若い女
「逆にさ、店長とか私見たことないわ。ていうかあんた以外の店員はあんま見ない」
レジ係
「えー、そうですかね……?(私だけシフトがヘビーだからかしら……週6の8時-22時だし……)」
若い女
「だから、もうあんたが店長ってことでいいんじゃない?」
レジ係
「はいぃ?」
若い女
「もう実質店長でしょ!――いけるいける。あんたが認めた女とあらば、本物の店長もきっと入れてくれるって」
レジ係
「いやいや、そういう訳には……(多分、実際そうだろうけど)」
若い女
「じゃあ、そうと決まれば何をしたらいいかしら?踊る?」
レジ係
「いや、何も決まってないですし、勝手に踊られても困ります」
若い女
「えー、早くバイトして彼氏養いたいよー」
レジ係
「(何だか駄目そうだ、この人)と、ともかく日を改めて来てください。
――あと、ちゃんと事前に電話をしてください」
若い女
「はぁーい。分かりましたぁ店長」 ビシッ
レジ係
「私は店長ではありませ……あ、帰っちゃった……」
-翌日-
レジ係
「(あ、昨日の)あっ、こんにちわ」
若い女
「これ、履歴書書いてきたよぉ」
レジ係
「あっ、あれ?今日も店長来ない日なんですけど……」
若い女
「私思うんだけどさ」
レジ係
「は、はい」
若い女
「店長来なさすぎじゃね?」
レジ係
「ぐ、ぐぐ……(痛いところを突かれたな……)」
若い女
「この店が求人出してるっていうから私来てるのにさ……失礼じゃね?」
レジ係
「ま、まぁ、そうなんですけど……店長、新婚で今ちょっと頭の中がお花畑でして……」
若い女
「もういいよ、あんたが面接してくれたら。はい、始めよ」
レジ係
「いや、まあこちらにも非はあるかもしれませんが、ちゃんとアポを取って来てもらわないと……」
若い女
「ふーん……そういうこと言うんだ……」 服をぬぎぬぎ
レジ係
「え、いや……なんで脱ぐんですか?」
若い女
「きゃー、誰か助けてー」 ←薄着で座り込む
レジ係
「……」
屈強な男性
「ど、どうなされたんですか?」
若い女
「そ、そこのレジの女が私を襲ってきて……うぅ……」
レジ係
(いやいや、それは流石に無理があるでしょ……)
屈強な男性
「な、なんだって!貴様ぁ!か弱い女性になんてことをするんだ!」
レジ係
「えー……(私もか弱い女性なんですけど……)」
屈強な男性
「ど、どうしてこんなことになったのですか!お嬢さん」
若い女
「バイトの面接に来たのに、全然面接してくれないんです」
屈強な男性
「えっ……」
レジ係
(おぉ、流石に戸惑ってるな……訳わからないもんなぁ)
屈強な男性
「ちらっ……」 私のまな板のおっぱいを見る
屈強な男性
「ちらっ……」 座り込んだ女の、スイカみたいなおっぱいを見る
屈強でエロい男性
「ぬぉぉぉぉぉぉ!許せんぞ!レジ係め!お嬢さんに謝罪しろぉぉぉ」
若い女
「あ、その人店長です」
屈強でエロい男性
「ふぬぅぅぅ。店長ともあろうものが、こんな非道を。許せん!」
レジ係
「いや、ですから店長じゃないですって……」
若い女
「さぁ、早く私を面接するのよ!でなければ、痛い目に合うわよ!さぁ、やっちゃいなさい!そこの人!」
屈強でエロい男性
「ぐふふふぅ。私は悪者には容赦しないぞぉ」 にたぁ
レジ係
「(ブチッ) ワカリマシタ。では、面接致しましょう」
若い女
「うふふ、最初からそう言ってくれればいいのに」
レジ係
「では、その前に背中をこちらに向けてください」
若い女
「こ、こうかしら……?」
レジ係
「はい、そこぉぉぉぉ!!」 パシン!
若い女
「きゃっ、きゃー冷たいぃ!そして、すごく気持ちいいよぉ」しゅわわわわわわ
屈強でエロい男性
「な、なにをしたんだぁ!」
レジ係
「これを貼りました!」
【サロン〇ス】……肩こりとか治る。
若い女
「す、すごい!時間が経つごとに肩こりがきえていくぅぅぅ」
レジ係
「では、面接しましょうか」
若い女
「ご、ごめんなさい。私、さっきまでどうかしてたわ……急に脱ぎだしたりして……」
レジ係
「いえ、大丈夫ですよ(大丈夫ではないけど)」
屈強でエロい男性
「お、おいおい。どうでもいいけど、早く俺に襲わさせてくれよぉ」 にたぁ
レジ係
「(ブチッ)」 シュパッ←何かを男の口の中へ飛ばす音
屈強でエロい男性
「な、口の中に何かが入ったぞ……ぼりぼり……これは一体どんな効能が!!」
レジ係
「それは、ただの下剤です」 ニッコリ
屈強でエロい男性
「はーい!トイレ行ってきまーす!」 ビューン
若い女
「最近始めた引っ越し屋さんのバイトが辛くて……それで、レジ打ちなら楽なんじゃないかと思ったの……」
レジ係
「そうだったんですね……それで、貴女の肩は強張って見えたんですね」
若い女
「……貴女ってすごいのね――私にはこんな凄い仕事、務まらないわね」
レジ係
「いえ、私思ったんですけど……貴女にはここの仕事が似合ってると思いますよ」
若い女
「そ、そうなの?」
レジ係
「はい、最近入ったアルバイトの子皆辞めちゃって……多分、彼らは皆普通の子だったんですよ」
若い女
「?」
レジ係
「何故かこのドラッグストアに来るお客さんは変な人が多いので……店員も少し変わった人でないと……」
若い女
「じゃ、じゃあ……」
レジ係
「はい、貴女なら十分ここでの仕事が務まると思います。もしよかったら、私から店長に推薦させてください」
若い女
「あ、ありがとーーー!」
レジ係
(だ、抱き着かれた……胸が、胸に押しつぶされる……)
こうして、ドラッグストアに新たなアルバイトが加わった。
完