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恋のキューピット先輩  作者: 日止 兼
運命の出逢い
1/5

Cupid of the love

初めて書きます。どうぞ、お手柔らかに。

そして、以後お見知り置きを。

プロローグ


この学校には奇妙な噂がある。

「どんな恋も、お金を払えば叶えてくれる、キューピットと呼ばれる人物が居る。」

という噂だ。

…。

なんて素晴らしいんだ!

金さえあれば、気になるあのことも、気軽にイチャイチャ出来る関係になれるということじゃないか!

実は僕、三宅(みやけ) 奏太(そうた)は、高校に入学した時から気になる人がいる。

一学年上の先輩、鯉野(こいの) 天使(てんし)さんだ。

容姿端麗、才色兼備。これ以上ない高スペックな人物である。

付き合えなくていい…。

せめてお近づきになりたい!

あわよくば付き合いたい!

そして結婚したい!

だから、僕は今から、根も葉もない噂を頼りに、鯉野さんと仲良くなろうとしてるわけなんだけど。

それは言ったら、占い師から貰った、無敵になれるという怪しげな数珠一個だけ所有し、全裸のままエベレストを登るようなもの。

だけど僕は、そんなことも気にならないほど、鯉野さんが好きだ!

だから僕は、キューピットに会いに行く!

講義室。ここにそのキューピットはいるらしい。

正直、心の何処かで、何やってるんだろう。

俺のバカ。

とは思っているが、もうここまで来たからには行くしかない。

ええい!ままよ!

僕は勢いよく、講義室の扉を、横にスライドさせた。

…っ!

扉を開けた先には、セミロングの栗色の髪。

華奢な体、艶っぽい鼻歌。

何処か見覚えのある女性が、窓を見つめながら、机に座っていた。

「…あの。」

恐る恐る話しかけると、その女性は柔らかく振り向いてみせた。

「えっ。」

思わず、驚嘆の声を上げてしまった。

それもそのはずだ。

そこには、キューピットでは無く。鯉野先輩がいた。

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