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ファーストフード問題ですか?

 おはようございます。

 ヘルプデスクです。


 今日は皆様に、驚くべきお知らせがあります。

 本作の概要にもすでに描かれていますが、なんと本作のテーマソングが作られました。


 …………。


 いや、マジなんです。

 エイプリルフールネタではなくて。


 本作を読んでくださった「フラグP」様が、歌を生みだしてくださったのです。

 そのタイトルは「Daily Call ~あなたから~」。

 サビが印象的な素敵な歌ですので、みなさんもぜひお聞きください。


http://www.nicovideo.jp/watch/sm28618008


 では、本日も一笑に付してくだされば幸いです。

「今日のテーマはファーストフード! あなたはマクド派? それともロッテ○ア派?」


 南は今日もヘルプデスクへのネタ振りに元気です。


 それに対して、皆籐は気だるそうです。


「また、そんな決着がつきそうにないものを……」


「わかってる、わかってるんだってばよ! 決着なんてつかなくてもいいんだって。今回は仕事がらみのアンケートだから」


「なるほど。ならば、私はモスバー○ー派です」


「オーケー、オーケー、想定内さ!」


 なぜか手でOKマークを作り、ノリノリの南です。


 いつものように怒ったりしません。


「花氏さんは何派?」


「ファーストキ○チン派です」


「オーケー、オーケー、想定内さ!」


「…………」


 なんとなくみんなをイラッとさせる南の態度です。


「上空さんは?」


「残念ながらファーストフードには興味がありませんの」


「……え~~~……想定外……」


 なぜか南の背後から、皆籐と花氏が上空さんに向かってサムズアップします。


「おはようございま~す★」


 そこに本命の圭子が搭乗します。


「来たな、ラスボス! 石野さん!」


「ら、らすぼす??」


 南にラスボス扱いされて驚く圭子です。


 圭子は、巨大な衣装を着けて歌ったりしていませんので、ラスボス扱いされる覚えはありません。


 しかし、南にとっては天敵なのです。


「たぶん、石野さんも興味なし派だと思うけど……ずばり、ファーストフードは何派?」


「……ああ。マックですけど?」


「うおっ! 石野さんでもファースフードに行くの!?」


 これまた想定外だったらしく、南は異様に驚きます。


「やだなぁ。行きますよー。中高生なら普通に行くんじゃないですか?」


「いや、だってさ、ファーストフードの食事で我慢できるの?」


「……ああ、なるほど。南さんは勘違いなさっていますね」


 得心がいったように、圭子がウンウンとうなずきます。


「中高生にとってファーストフードは集会場なんですよ! それに食べるにしても『食事をする』というより、『お腹を膨らませに行く』という場所ですね!」


「――なっ……なんだってー――!!」


 なぜか海老反りしてまで、南が驚愕を表現しています。


「あ、あのぉ……そんな『人類は滅亡する』と聞いたような驚き方をしなくても……」


 MMRもビックリです。


「俺は今、ジェネレーションギャップを目の当たりにした!」


「そ、それほどのことではないですよね。安い値段で長居ができて、場所がとりやすくて、おしゃべりしても平気な場所で、さらにあちこちにある……となると、やはりファーストフード店は便利なんですよ」


「アンビリーバボー……。でも、確かに言われてみればそうか。マクドなんてとくにあちこちにあるしね」


「……マクド? ……ああ! なんか変な略し方ですね。マックのことですよね?」


「なに言ってるんだ、石野さん。マクドが正しい略称だよ!」


「え~。マックですよ。マクドなんて略している人いませんよ?」


「それじゃ、マッキントッシュと区別がつかなくなっちゃうじゃないか!」


「マッキントッシュ? なんですか、それ」


「パソコンのMac Bookとかあるでしょ、あれのこと」


「ああ。あのマックって、マッキントッシュの略だったんですか」


「ね? そうなると区別がつかないから、マクドが正しいんだよ」


「いや、でも、パソコンとまちがえる人なんていませんよ。英語的にも『マクド』って切り方、変じゃないですか」


「変じゃないよ! マクドだよ! ……ねえ、みんなはどうなの? マクド派だよね!?」


 南は皆籐達を見まわします。


 しかたなく、全員が順番に答えます。


「マック派」


「マック派」


「マック派」


「――なっ……なんだってー――!!」


 南はよろよろと数歩後ずさります。


「くっ……今日はここまでか……。まさか本来のテーマと違う派閥争いで敗北を喫すとは……。覚えてろよ、ヘルプデスク!」


 南はゆっくりとヘルプデスクを後にします。


「お疲れ様でーす★」


 その背中に、いつも通りの明るく圭子が声をかけました。


 そして、くるっと皆籐にふりむきます。


「まったく、南さんったら★ 関東でそんなこと言ったら、負けるにきまってるじゃないですかね~」


「……あ。わかってて言ったんですか?」


「てへへ★ ちょっと意地悪しちゃいました」


「……かわいいから許します」


 JCにふりまわされまくりの南なのでした。


■用語説明


●ラスボス

 小林幸子さんの代名詞となりつつありますね。


●MMR

 「マガ○ンミステリー調査班」ですね。


●マッキントッシュ

 Mac Bookの「Mac」が「Macintosh」の略だと知らない若者も多いかもしれません。


●マックとマクド

 関東方面では「マック」、関西方面では「マクド」がポピュラーのようです。

 地域によっては違うみたいですが、マク○ナルドが「マック」と略している以上は、「マック」というのが主なのでしょう。



※テーマソングを聴いていない人は、ぜひ下のリンクからどうぞ!

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