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執筆エッセイ

私的!恋愛小説の書き方

作者: しきみ彰

※このエッセイはあくまで、普段感覚で書いている作者がどうにかこうにか分析して書き上げた代物です。ご参考程度にとどめてください。

※作者の性別が女であるため、女の本音がちらほら垣間見えます。見たくない方、今すぐバック!

『私的! 恋愛小説の書き方』を閲覧いただき、ありがとうございます。

 私なりの考察を述べますので、「あーあるある」「ないない」などと比較しながらお楽しみいただけると嬉しいです。




 ①それぞれの心理を知ろう


 まず恋愛ものの作品を書いてる際、ぶち当たるのは『心理描写』かと思います。

 心理描写、難しいですね。

 難しい理由は、男女の思考の違いが大きく出るかと思います。


 男性の皆様。女性作家が書いた作品を見て、こんな男キャラ「ないない」と思ったことはありませんか?


 女性の皆様。男性作家が書いた作品を見て、こんな女キャラ「ないない」と思ったことはありませんか?


 きっとどちらもあるかと思います。


 私自身が女ですので女目線での本音が過多になりますが、その辺りは目をつむってくださると嬉しいです。





 ○男性の場合


 以前とあるエッセイを見た結果なのですが、男性の方はどうやら、「プライド>理性>感情」の順に思考が働くそうです。

 男性作家が描かれる男キャラが皆魅力的なのも、この辺りがしっかり分かっているからかと思います。


 確かに男の人は、いざというときは無謀だろうがなんだろうが、愛する人のために突っ走ったりしますよね。

 おそらく男性は本能的に、大切な人を守りたいという気持ちがあるのだと推測します。


 以前聞いた話なのですが、政治関係でも男性がリーダーシップを取ってやると、新しいことが見つかったり、また打って変わり大失敗をすることもあるそうです。

 男性が社会的に多いのも、こういった思い切りの良さが関わっているのでしょう。


 そして次からは、女性の夢を壊しそうな感じですが。


 男の方は大抵の場合、えっちぃことしか考えていないそうです。


 もちろん人にもよるかと思いますが、確かに男子の会話を聞いていると「あーなんか、発言が幼稚……」だと思うこともあります。


 世の中の男性(特に高校生辺りまでの)方。あんまりうるさくしてると、気付いたら嫌われていることもあるので注意してくださいね?




 ○女性の場合


 はい。続きまして女性の思考です。女性の場合は「感情>理性、プライド」くらいでしょう。後半は微妙です。ただし感情で動く場合が多いということだけは、頭に入れておいてください。

 そのため気まぐれに泣き出しますし、笑ったりもします。ただちゃんと理由はあるので、その辺りを無視しないでくださいね?

 女性には女性なりの理由があって、泣いたり笑ったりするんです。


 そして女性は意外と、弱いものを守りたい、という衝動に駆られることが多いです。母性本能というやつでしょうか。

 怪我をされたら心配します。だから女性は結構、無茶苦茶して欲しくないと思ってます。

 そんなわけなので、好きな人が弱って自分のことを頼ってくれると「守ってあげなくちゃ!」という気持ちになります。

 因みに嫌いな人だと「なにこの人、気持ち悪い」となります。

 はい。何度でも言いますが、違う場合もありますよ?


 そして女子的には「どっちでもない」という言葉を使うことがありますが、つまりこれ、「あなたに興味はない」という言葉の裏返しです。

 女性が出来る限り丸く包もうとするのは、状況をこじらせたくないからです。


 好きな女子からのLINEなどの返信が「へぇ」「そうなんだー」「すごいね!」などと端的になってきた場合、かなり面倒くさくなってきてる証拠です。


 それはさておき。


 この理由は、女性が集団行動をとることが多い生き物だからです。


 とある先生から聞いた話なのですが、女性がおしゃべりなのは原始時代、男性が狩りから帰ってくるまでの間暗い中身を寄せ合って、仲間がいることを確かめるためにずっと話し続けていたからなんだとか。

 一人でいると、肉体的に弱い女性はすぐに食べられてしまうわけです。


 なので男性の皆様。女性がおしゃべりなのは原始時代からの名残ですので、治りません。


 因みに女性の思考がかなり感情的なのは、女性ならではのものがあるからです。

 はい、女の子の日って言ったら、分かりますよね。

 ええ、分かりますよねぇ?


 女性はこれが周期的にくるため、機嫌が悪いときが多いです。朝に弱い女性が多いのも、低血圧のためだとか。


 デリカシーがない発言や下ネタばかり言ってる男子は、おそらく例外なく嫌われます。お気をつけて。




 ②キャラの性格を固めよう


 はい、心理があらかた知れたところで、肉付けに入りましょう。


 今回は面倒くさくならないために、例を挙げさせていただきますね。


 ヒーロー:正義感が強く、感情的。ヒロインのことが大好きだけど、それが言えないヘタレ。

 ヒロイン:ヒーローの幼馴染で、いつも見守ってきた子。頑張る彼が大好き。でも怪我をして欲しくない。


 はい、この程度の肉付けがあれば、書きやすいでしょう。


 この例のヒーローは、感情的で突っ走りやすい、戦隊モノじゃあ典型的なレッドですね。

 ヒロインも、良くある一歩下がって好きな人を見守るお姉さんタイプです。


 ここで注意すべき点は、キャラをぶれさせない、ということ。


 これはどの話にも共通しますが、いきなりキャラチェンしますと「誰これ?」とか「この口調、何?」とかなります。そのため、キャラ定着のためにも変なことはしないようにしましょう。


 そして個人的に何よりの萌え要素は、ギャップです!!


 はい、うるさいですね。


 しかしですね、いつも強気の男の子が、自分にだけ弱いところを見せてくれるとしましょうよ。萌えませんっ?

「私に心を許してくれてるんだ……!」って女性だとなるもんです。


 そしていつもはしっかり者の女の子が、「ちょっとだけ、肩借りてもいい?」と言って、声をこらえて泣いてたらどうですよ。可愛いと思いませんか?


 私個人の感覚では、そう言った少しの弱さを出されると、心がくすぐられます。


 あ、さじ加減にはお気をつけを。あんまりやりすぎると、意外感が薄れて萌え要素が薄くなります。




 ③ストーリーについて


 はい、こちらもどの話にも共通して言えますが、山場を作りましょう。

 恋愛の場合だとライバルキャラが出てきたり、二人の仲がこじれたりしますね。


 恋愛の場合、このシーンを必ず入れますと、燃え上がります。


「ロミオとジュリエット効果」という言葉、皆様知ってます?


 かの有名なロミオとジュリエットにちなんだもので、ぶっちゃけ言えば「障害があるからこそ燃え上がる恋」というやつです。


 恋は盲目とはよく言いますが、つまりそういうことなんでしょう。


 周りから反対されたり、横槍が入ったりしますと、恋愛系は一気に火花を散らして燃え上がります。

 これで晴れてゴールイン! なんていうふうにしたら、すっきりした気持ちで完結できそうですね。




 ④それは「愛」か「恋」か


 これは私なりの持論ですが、恋と愛は別物だと思っています。

 そのため、このキャラはどっちなんだろう、と考え、悩んだりすることも。


 私なりの意見では、「恋は相手のことを考えないこと。自分の気持ちばかり先走って、相手に押し付けるもの」だと考えています。

 一方の愛は、「相手のことを思いやって、一歩引ける気持ち」かと。


 この二つを使い分けることで、恋愛という形のないものを大体書き分けられるようになります。


 二つを併せ持ったキャラとか、いいと思いません?


 相手のことを押しまくるのに、そのくせ仕事の邪魔どころか手助けまでするキャラとか。

 魅力的すぎますねー。感情に従順ですねー。






 結局のところ何が言いたいのかと言いますと、恋愛というジャンルに決められた形はありません。

 必ずしも付き合って結婚することが幸せとは限りませんし、むしろ主従関係のままいたほうが綺麗に終わることだってあるのです。

 恋愛に生きて破滅するもよし、最後はほのぼのとした余生を送るもよし。


 恋愛とは言わば、生きていく際のスパイスです。花です。なくても生きられます。ですが時折、刺激は欲しくなるものでしょう?

 どうしようもなく好きになってしまう場合だって、あるでしょう?


 そういうもんです。


 一恋愛作家としては、そのキャラたちが一番生きる形で終わらせる。それが最善だと思います。



 人間誰しも、一人では生きられないのですよ。

 ニートだろうが引きこもりだろうが、ネットで間接的に人と関わっているでしょう?

 コンビニに行けば、誰かと会うでしょう?

 店員さんと、事務的な会話をするでしょう?

 これだって十分な関わり合いです。

 人は誰しも、一人では生きていけない。


 その中で

「この人とずっと一緒にいたい」「この人のことをもっと知りたい」

 と思うことが、人生で一度くらいはあるはずです。それこそ、真の恋愛感情というやつです。


「あの人かっこいい」

「あの子かわいい」

 だけじゃダメなのですよ。それではただのアイドル感覚です。

 見た目だけじゃダメ。中身を知ってこそ、真実が露わになるものです。




 とまぁ変なことを語りましたが、最後に私から言えることはひとつです。




 恋愛小説は、そんなに難しいものじゃない!




 これですね。

 愛とか恋とか、複雑そうに見えて実は単純なんです。だって、ただ好きなだけなんですから。突き詰めれば全部、そこにたどり着きます。

 その経緯を辿るのに、少しかかるだけです。






 今回このしょぼいエッセイを読んでくださった方、本当にありがとうございました。

 支離滅裂で微妙なところも多く、お恥ずかしい限りです。


 不明瞭な点も多いかと存じますが、普段感覚で書いている私としては精一杯分析して書いたつもりです。


 このエッセイを参考にするもよし。

 しないもよし。


 ですが少しでも、へーと感心して頂けたなら幸いです。


 それでは、私はこの辺で。

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