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桜姫  作者: 青木ユイ
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第6話 食事

私はさっきの人とは違う、白いスーツのようなものを着た人について行った。

案内されてきた場所は、さっきまでいた部屋と同じようなシャンデリアが飾られていて、とっても広かった。

私は辺りを見まわしながら、席に着いた。


色んな大きさのフォークやナイフが並べられていた。

あぁぁ、どれを使えばいいんだっけ。

なんか習ったような気がするんだけど…………覚えてないっ!


私がパニックになっていると、正面に座っていたレオリー王子様が私を見て微笑んだ。

思わず叫びそうになってしまったけど、なんとかおさえた。

危ない危ない。

ミオウ様のランクが下がるところだった。

それにしても、ミオウ様って私にすごく似てるんだよね。

気になるような気にならないような。

やっぱりいるんだね、どっぺるげんがーって。

あ、これは違うか。

でも、世界には3人同じ顔の人がいるって遠野先生が言ってたような……。

そんなことを考えていると、横から私についてる人が話しかけてきた。


「お嬢様、もう召し上がってよろしいのですよ」


気が付くと、目の前にはサラダが置いてあった。

これだけ……?

あ、前菜ってやつか。

うん、なるほど。

わかった。

でも、わからない。

私はため息をつきながら質問した。


「えっと、どれを使えばいいんですか?」


その人はすごく驚いていた。

さっきトリップしちゃったこと話したっていうのに、覚えてないのかな。

困った人だ……。


「一番外側の物から使うのですよ、お嬢様。そんなこともお忘れになったのですか?」


その人は小声で言った。

レオリー王子様が私を見ていたからだと思う。

なんか恥ずかしいな。

なんて、気楽なこと考えてる私と違い、その人はとっても真面目な顔をしていた。

ヤバい、本当にヤバい。

私、テーブルマナーくらいは覚えないと、帰るまでここで生活できないっ…………!

ってか、そんなこともお忘れになったのですか? って、ひどい!

私はトリップしちゃったんだって、話したのに~っ。

私は少しイライラしながらやっと前菜を食べ始めた。

その時、冷たい視線を感じた気がした。

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