6/10
第5話 ドレッサー
私はその白いドレッサーに心を惹かれて、よく見てみた。
机のようになっている台の上には何も置いていなくて、小さな引き出しが4つあった。
その引き出しは右に2つ、左に2つあった。
私は最初に右上から見た。
右上の引き出しには何もなかった。
私は少しがっかりしながら、右下も見てみた。
そこにはドレッサーと同じような白いミラーがあった。
裏に向けられていた。
上に向いてると良くないって、言うからだよね。
私は納得しながら、そのミラーを手に取って、自分の顔を映した。
そこには、いつもの私がいた。
やっぱり、間違えられてるんだ……。
私はそう思いながら、ミラーを元に戻して引き出しを閉めた。
左上の引き出しを開けようとした瞬間、あの人が来た。
「お嬢様、お食事の時間でございます」
私はちょっと残念だったけど、部屋を後にした。
食事が終わったら、この部屋に戻れるかな?
私はそう思いながら、食事の部屋に向かった。




