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*序*

現代活劇ファンタジー“もどき”第五弾。

次なる対戦相手は「地獄の番犬」。

好きに書いておりますので、好きな時に読んで頂けたら、これ幸い。


「なぁ、こんなところで何してるんだ?」

 自然な感じで、オレはそう声を掛けた。

 はっきり言って、子どもは苦手だ。その昔、顔を見ただけで泣かれたことも何回かある。

 だから極力、口調を優しく、表情は……少し強張ってるかもしれないけど、オレはそう訊いてみた。

「えっと……とりあえず、こんなところに座ってるのは危ねぇと思うぜ。いくら車が滅多に通らないからって、さすがに道路は、な?」

「…………」

 きょとん、だ。

 オレは知ってる。この場合の効果音は『きょとん』、それ以外はない。……よく考えてみれば、無音に対して効果音ってのも、おかしな話な気もするけど。

 つーか、体育座りの男の子の前に立つ男子高校生って、何気に変な誤解を生みそうな感じがする。

 微妙に涙目だし。

 ……まぁ、ここは殆ど人が通らないから、誤解される可能性はねぇけど。

 田舎万歳だ。いや、嬉しくも、めでたくもねぇけど。

「…………」

 しかし、何だろう? 下から見上げられるという、この優越感は。

 ヴィアンや馬渕(まぶち)は(大神(おおがみ)さんは違うと思う)、こんな風にオレのことを見ていたのか?

 いや、別にそこまでの――それほどまでの身長差があるわけじゃない。

 こっちは地面に座ってるわけだし。

 一応、ご存知のない方のために改めて説明しておくが、オレが小さいわけではない。アイツらがでかいんだ。オレの身長は、高二男子の平均値(付近)だということを、ちゃんとご理解頂きたい。

 と、オレのオレによるオレのための親切な解説を終えたところで、ようやく、

「――あ、あの」

 不安そうな瞳で、男の子からの答えが返ってきた。

 そして続く一言で、オレは事態を――予想していた状況が予想通りだと、理解する。


「お兄ちゃんには、僕が見えるの?」



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