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農作業の前準備

エネルギーの保管方法や星の名前が決まり、皆が歓喜で賑わっていた。


その中でサザンカは、次に何をしようか頬を緩めながら楽しそうに考えている。


サザンカは何か思いついたのか、意気揚々と自身の創造で造った収納庫を呼び出し、その中から鏡を取り出して地球の様子を見た。


サザンカが一人で過ごしていると、賑わい、話をしていた皆がサザンカに駆け寄って来た。


「サザンカ…鏡を見てどうしたの?」


「マツリカお姉様!

次に何をしようかなって考えていたんです。


地球で行っている事がこの世界でも出来たらなと思ったので!」


「なるほど、サザンカにちゃんは鏡を見て参考にしていたのね。


何かいいものは見つかったかしら?」


「これです!

なんだか楽しそうなので、これがしたいです!」


「これは…植物?を植えているのね…。


それじゃぁ、私の出番ね。

任せて。」


サザンカ達が鏡で見た地球の様子は、農作業をしている様だった。


サザンカ達は、さっそく鏡で見た事を実践する為に場所を移動した。


「この辺りがいいと思うのだけど、どうかしら。


まだ創造もしていない場所で、結構広いし!皆の住居からも近いし!

特に水の女神の私の住居から一番近いわ。


植物の水やりなら任せて!」


一行が選んだ場所。

ここは噴水広場や、皆の住居からも近い場所だった。


そこは特に何も創造をしておらず、広い平地となっている場所だった。


皆はベロニカの言葉に異論はなかったようで、納得した表情で頷いた。


「なら…さっそく大地を生成しますわ。」


そう言うと、マツリカは地に手を伸ばし、力を発動させ、大地を創造した。


創造が終わったのか、力を発動すると現れる光が収まり、現れた光景に皆は唖然とした。


「…マツリカちゃん…これは…あまりにも広すぎじゃないかしら…。」


「マツリカお姉様…大地の終わりが見えないです。」


「何言っているのよ、サザンカ…。

あの辺でちゃんと終わっているわ。」


『…これは…あっしが空を飛んでも見えるかどうか…。』


「だから、ちゃんとあの辺で終わっているわ。」


「にしても…広すぎるな…。」


「これ…どうやって作業したらいいのよ…。


サザンカちゃん、鏡よ!

鏡で地球の様子をちゃんと見ましょう!

私に鏡を貸してくれるかしら?!」


サザンカが目の前の広大な土地に啞然としていると、勢いのある声でベロニカに鏡の事を促された。


サザンカは慌てた様子で、頷き、持っていた鏡をベロニカに手渡した。


鏡を受け取ったベロニカは、目を見開き、鏡を食い入るように見た。

好みの風景が映るまでベロニカは鏡に手をかざす。


何度か鏡の中の風景が変わった後、求めていた風景が見つかったらしく、ベロニカは歓喜の声をあげた。


「これよ!

え~っと…畑…農作業…地を耕し…。


ふむふむ。」


「ベロニカお姉様…どんな風景が…ってそれ…風景ではなくて、文字…?


本?のようだけど…。」


「そうなの!

植物を植える事に必要な知識や技術が書かれているわ!


文字も神の特権なのか、読めてしまうのよ!


この本によると、植物は植物だけども、野菜…とか、いろいろ呼び名があるらしいのよ!

まとめて農作物(のうさくもつ)と呼ぶみたい。」


「いろいろ勉強になりますわね。」


ベロニカに続き、マツリカも鏡を覗き込み、地球の様子もとい、本の中身に目を通した。


「さて!ある程度わかったわ!まずはこの地を耕し…て…。


…って、ものすごく広いんだったわ。」


農作業に関する要点だけ目を通し終えたベロニカは顔を上げ、作業に移ろうとしたのだが、目の前の広大な土地に愕然(がくぜん)と肩を落とす。


そこへ、アマノミコトが何か考える様子で話に入ってきた。


「う~む…それなら…農作業を手伝ってくれる者を創造するのはどうだ?」


「アマノ様、何かいい案があるのですか?」


「いい案…になるかはわからぬが、この広大な土地で農作物(のうさくもつ)…?を植えたり、育てたり、実れば収穫とやらもするのであろう?


我らの力…創造では育てたり、収穫できるとは思えぬ。

よって、我らも手作業しつつ、他の者にも手伝ってもらえたらと思ってだな。


人は造れぬが、人以外の生物なら明日までは造れるからな。」


「人以外となると…何がいいでしょうか…。」


『あっしはダメですぜ。


あと、鳥類もダメでやす。』


「ザクロん…それは見ればわかるわよ…。」


「ベロニカお姉様、地球の生物で農作業が出来そうな生物…何かいませんか?」


「う~ん…そうねぇ…道具を引いて地を耕す事を手伝う子はいるみたいだけど…。


あ!この子達なら出来そうね!


私に創造を任せてちょうだい!」


鏡に映る地球の本を見ながら農作業が手伝える生物を探していると、参考になりそうな者がいたのか、目を輝かせたベロニカ。


ベロニカは鏡を隣にいたマツリカに預け、両手を空に伸ばし、力を発動させ、本にあった生物を創造し始めた。


「いっくわよ~!それ~~~~!!


いっぱい、おいでなさ~い!!」


ベロニカの掛け声とともに光が空間のあちこちに現れ、その光は、ベロニカの思うものに形成されていった。


その数は数名、いや、数十名と言ったところだろうか。


形成が終わり、光が落ち着くと、創造した者が姿を現す。


その姿にマツリカ、アマノミコト、ザクロ(雀鷺)は目を丸くし、サザンカと創造主のベロニカは目を輝かせたのだった。

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