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雨夜の月  作者: こたつ、34、久本陽太、monaka、羽黒
5/8

雨は綺麗でやっぱり汚い

 ついおととい梅雨に入ったばかりの6月中旬、水曜日に仕事を休んで青を基調にした外観のディーラーに来ていた。


 今日は待望の新車の納車の日である。


 今乗っている車はいわゆるコンパクトカーと呼ばれるもの(車名、ボディーカラー、グレード全部正式名称で言えるが割愛)だが、今度の車は一度は乗りたいと思っていたセダン(車名、ボディカラ(以下略))だ。


 納車日が決定してから仕事もなにも手につかず、この日を楽しみにしていた。


 が...雨である。


 恐らく自分の手に渡ってからは一番綺麗であるであろう時が文字通り一瞬で過ぎ去ってしまう......。


 正直日を変えて欲しいくらいではあったがそんなことを言う勇気もないし、なにより新車の欲望には勝てなかった。


 という訳でもろもろの説明を済ませ、運転席に乗り込み、エンジンスイッチを押した(昔は“キーをひねった”っていう格好いい表現だったんだけどなあ)。


 ハイブリッドのためいきなりエンジン音が聞こえてくるなんてことはなく、自発光式のメーター類が点灯する程度だった。


 ディーラーを出て、片側2車線の国道に出るとゆっくりとアクセルペダルを踏み込み法定速度より少し速い程度まで加速する。


 目の前をワイパーが何度も通りすぎ、その度に一瞬視界がクリアになる。


 3キロほど走ったところで左にウインカーをあげ、交差点を左折すると小高い所にあるアジサイの名所に向かった。


 納車当日には車の写真を撮ろうと前々から思っていたし、どうせ雨が降っているならアジサイ見物も兼ねてやろうという魂胆だ。投げやりとも言える感情に合わせるように、坂がきつくなるにつれてエンジン音がしっかりと聞こえるようになってきた。


 無事到着し、駐車場からアジサイに囲まれていて、なかなかいい雰囲気を出していた。


 特に綺麗に咲いている場所を狙い、車をその近くに止めると、ピンクのアジサイと共に納車したばかりのシルバーのセダンをスマホのカメラに納めた。


 その後は軽くアジサイを眺めるとすぐに家に舞い戻り、ガレージに納めた。


 その後、スマホで撮った写真を見ると、


 これがどうして、なかなか格好良かった。


 雨に濡れたことが良く作用し、そのままカタログにでも載りそうな写真になった。


 案外、雨の日もいいかもしれない。


 そんなことを考えることが出来たのは翌日の朝までである。


 朝食をとり、出勤するためにガレージに入ると...泥を跳ね上げ、茶色いまだら模様が出来てしまっている車がそこにはあった。


 そう、雨が降っている間はいい。


 しかし一度乾くと......


 ...やはり雨は嫌いだ。


 早めに洗車しよう...と思いながら会社に向かうと、昨日休んでいる間に面倒くさい仕事が入ったようで1週間ほどは残業が必要になりそうだ、と告げられた。


 ……………梅雨なんて大っっっ嫌いだ!

お読みいただきありがとうございました!

完全に趣味そのままみたいな小説(?)になりましたw

ちなみに一応追記ですが作者高校生につき免許持ってませんw

なんだかんだ前にも車にまつわる小説書きましたし(カクヨムで)、徐々に車に関する描写が増えそうだな...なんて思ってます。

恐らく(多分きっと!)近いうちにまた連載始めます!第一話のみ公開してますのでよければどうぞ!下のリンクから

https://ncode.syosetu.com/n6668fn/

それではまたどこかでお会いできたらと思います!(後書きじゃなくね?っていう疑問禁止)


そしてどういう因果かちょうど真ん中を勤めることになりました!w

まずは前半2作品、そして自分の作品をお読み頂きありがとうございました!

というわけで後半2作品もお楽しみください!


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https://twitter.com/M0PmjiSsw3N7QfU?s=09

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