一章一部~死んだっぽい〜
初作品です。
どうか生あたたかい目で見てやって下さい…
「眠い。」
そりゃそうだ。
一昨日から不眠不休で社畜をしているのだから。
俺、天堂 翔祐28歳独身は二流、いや、三流大学を卒業し適当に就職を決め(面接126社目にして内定)安い給料ではとても都内では生活していけずアルバイトを掛け持ちしながら生活している。
そして今日は不眠不休で働いて三日目。
まぁいつもの事である。
流石に四日続くと身体的にもガタがくるので避けてはいるが…
だがまぁ今日は昼間の仕事が終われば帰って寝ることが出来るのだ。
久々にビールとおつまみでもコンビニで買ってテレビを見ながら寝るとしよう。
ティロン♪
ティロン♪
ティロン♪
………
「……クソ」
嫌な予感が的中した。
バイト先で欠員が出たらしい。
これだから学生アルバイトは…
居酒屋の学生アルバイトはどうしてすぐシフトに穴を空けるのか。
店長も俺が三徹なのを知ってか
「翔ちゃんごめん!」
「バイトの三井君がサークルで怪我したらしくて来れそうにないの…
三徹してるのはしってるけど翔ちゃん以外断られちゃって…
」
「もし入ってくれたら今度アタシが色々シてあげるからオネガイ♡」
こんな感じに連絡が来たわけだ…
「最後の1文はいらんだろ…」
何を隠そう店長は男である、いや、オネェである。
それはもう紛うことなきオネェだ。
なにをするにも小指は立つし、基本内股だ。
そしてベタすぎるほどにガチムチ。
まぁそれでも他に頼る所がないなら入るしか無いだろう。
「了解です。向かいます。
後何もしなくていいですから。」
よし、これで色々されることは無いはずだ。
そう思いたい。
ティロン♪
「ありがとう翔ちゃん!
助かるわァ♡
このお礼はカラダでするわね♡」
……給料でしろボケ!
オネェのカラダでのお礼とかどこのホラーだ!
そんなこんなでめでたく四徹した訳だが
通勤の電車がこんなに眠いのはいつ以来だろうか。
25歳をを超えてから三徹以上はしないと決めていたのに…
やはり無理はするべきじゃないな…
「間もなくぅ〜1番線に〜…」
ボーッとしてたらもう電車が来るらしい
「フワァ…」
ほんとに眠いな、これは今日はよく寝れそうだ
ドンッ!
「え、?」
歩きスマホをしていた中年のオッサンが俺にぶつかった。
アクビをしていた俺は無防備にも程があり簡単にバランスを崩した訳だが
立って居たのはホームの1番前の列。
電車はすぐそこ。
倒れる体。
うーん。
死んだっぽい。