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2.狂い始めた歯車

 受験といったら、皆さんは何を想像するだろうか?それは大学かもしれないし、高校かもしれない、中学校、小学校、幼稚園、保育園まで、今では、どんな時も受験をするかもしれない時代だ。

 私の学校はそんな受験などを乗り越えたわけでもなく、ただ、公立の小学校だった、だが、意外と中学校を受験する人は少なくはなかった。受験なんて考えたこともない私は、ただただ、適当な日々を過ごしていた。が、この時だ、多分、僕の人生が狂い出したのは。

 塾に通い出していた私は、周りから、どこを受験するのかよく聞かれた。私はどんな学校があるかも知らなかった。そりゃあ、そうだろう。私は学生の間は適当に日々をやりくりしながら、ゲームができればいいと思っていたからだ。でも、塾にいた先生もだが生徒も、受験というものに向かって進んでいることはよくわかった。こんなことを言っている暇があったものの私にも多少苦手なものはあった、社会の学習だ、私は努力をする人間ではなかったから、記憶するのは苦手だった。塾のテストでも、社会は半分を下回るくらいひどい時も普通にあった。でも、それ以外の教科が良かったから、落ちることなんてなかった。というか、あるはずがなかった。そのせいで、私は塾の特待に入れるような点数ではなかったものの、例外として割引をしてもらい、家計にかける迷惑もあまりなかった。ただ、代わりに私は受験しないといけないだろうと言うのは悟った。まあ、別に関西の超難関校とかでなければ落ちるとは、一切思うはずもなかったが、結局、私は九州の難関校と、地元の中では一番偏差値も高く、できたばかりだが、先ほどの九州の難関校なんかに勝ったりすることもある学校の2カ所を受けることにした。周りのほとんどは九州の難関校を受けるらしい。そんなに学校に行きたいなんてことが私には考えられなかったが、まあ、家庭の事情もあるんだろうなんて思いながら、塾では過ごしていた。学校ではいじめられていた、そんなにひどいものじゃなかったからよかったものの、もう少し力が強ければ危なかったかも、なんてこともあった。そんな、めんどくさくて、大変な毎日だったが、やはりゲームは楽しい。それらのことを忘れさせてくれるし、ゲーム依存と呼ばれてもいいくらい、私はゲームが好きだ。と、また思った。そんな僕は、クラス替えを待ちながら、6年生になっていく。この6年生の期間が僕を壊した最大の原因と言えるだろう。そして僕は壊れ始めた人生を生きるようになった。

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