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10.起きると知らない天井でした

遅くなってしまったので、短めですがアップしておきます。

次は早めに書けると良いのだけど……。

 目を覚ますとソファに寝かせられていて、体を起こして見ると、向かいのソファにはマリーさんとキッカちゃんがいた。


「あ、目を覚まされたんですね。お疲れ様でした」


「お姉ちゃん大丈夫?」


 マリーさんとキッカちゃんが気づき声をかけてくれる。


「うぅ。まだ少しだるいけど、大丈夫」


 二日酔いのように頭がガンガンとし、体のだるさが鬱陶しい。しかし動けないほどではない。

 知らない部屋であると気づき、辺りを見渡した。

 大きめのテーブルを挟むようにして、ソファが置かれており、テーブルには水差しとコップが置かれている。

 入り口の扉が向かって左側にあり、その反対側のは窓がある。

 夕日が差し込んできていて、数時間程気絶していた事がわかった。


「ここはギルドの応接間ですよ。魔力の測定で気絶したので、こちらに運んでもらったんです。医務室でもよかったんですけど、どうせ起きたらこちらに来ることになるので」


 とマリーさん話すが、いまいち内容に追いつけない。起きたばかりでまだ本調子じゃないのかな?


「魔力の測定後、魔力があった者は簡単なガイダンスを聞く必要があるんですよ。測定、気絶、ガイダンス。これが魔力測定のお約束なんです」


 ふふっと微笑みマリーさんが言うけれど、気絶ってお約束なんて聞いてない!


「そう言うのは先に教えて下さいよ……」


「ふふふ。ごめんなさいね? でも面白かったわよ?」


 あー、確信犯だよね。これは……。もう何を言っても後の祭りだし、もういいや。

 それよりも必要な事を聞こう。


「ガイダンスってなんの説明があるんですか?」


「魔法の悪用はしちゃいけませんとか、魔法によって起きた事故の実例と気を付けなければいけないこととか、魔法による犯罪についてとか、そんな感じですよ。ついでに絵魔師など魔法を使う職業の場合、ギルドへの登録が必要でその説明と登録証の発行ですね」


 なんだか、車の免許を取った時にもこんなのあったな。なんて思い出した。


「絵魔師の職に着きたいのかと思って、勝手に登録の用意もお願いしちゃったんですけど、不味かったですか?」


「いえいえいえ、とても助かります! ありがとうございます!」


「それなら良かったです」


 とその時扉がノックされる音が鳴る。


「ちょうど来たみたいですね。はーい。どうぞ」


「失礼します」と入って来たのは、受付の時のメガネさんと、測定の係員だった。


「それじゃ、もう大丈夫でしょうから、私たちはお先に失礼しますね。なにか困った事があったら相談してください。力になりますから」


 とマリーさんは言って、「微力ですけどね」と付け加え笑った。


「あ、はい! 今日は色々とありがとうございました! キッカちゃんもまたね」


「はいなのです。また会いたいのです! 今度はいっぱい一緒に遊ぼうなのです!」


「うん。いっぱい遊ぼ!」


 私もキッカちゃんも笑顔で手を振り、「バイバイ」と別れの挨拶をした。


 マリーさんとキッカちゃんが部屋から出て扉が閉まる。短い時間一緒にいただけのはずなのに、寂しさが胸に広がっている。

 扉を見つめながら、上げていた手をゆっくりと下ろす。


 余韻を噛み締めていると、空気を読まずメガネが声をかけて来た。


「それではさっさと始めますよ。残業は嫌ですからね」


 空気読めよと苦い顔を向けるが「早く席について下さい」と気にもせず流されてしまう。


 そんなやりとりに係員は苦笑いしていた。



書きたい展開まで中々進めない……。

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