三章 魔王さまによる魔法解説『魔法ってなんだろう?』 - 14 - 魔鉱石
三章 魔王さまによる魔法解説『魔法ってなんだろう?』 - 14 - 魔鉱石
偏在して存在するという特質をもつ魔力は、どういったものであるのか研究することが難しかった。ただそれだけのことなんだよね。ところが、魔鉱石の採掘が安定的に行われるようになって、研究が急速に進み始めた。
魔王だったら沢山魔力あるでしょっていうコメントあったけど、俺だって生き物なんだよ? 魔鉱石から魔力を精製するのと同じにしないでくれる? 似たようなもんじゃない?、魔鉱石偉いな、魔王って使えねぇな、魔鉱石にあやまれ……なんでやねん。とりあえず、前半はここまでにしとこうか? それで、アンケいく?」
魔王はコメントを拾いつつ、魔王バランはスタッフに確認する。
「それじゃ何にしようかな、魔法はロマン、魔法は物理、魔法ウメーの三つでいこうか」
画面に三つの選択肢が表示される。
視聴者がその中の一つを選択した後しばらく待つと、結果が表示された。
「予定通り、魔法ウメーの圧勝だね。結果の見えてるアンケ意味ないってコメントした君、それを言ったらおしまいだよ? というわけで、一般配信終了だね。会員限定に切り替えて。……変わった? ぎゃー、らめぇー、変わった、変わったって思う?……思うよ。それじゃ、ここから会員限定始めようか」
ここまではいつもの感じで配信が続いてきたが、ここから先は若干違う。
「もう名前出しちゃったから今更感あるけど、リュールちゃん来れる?」
前回のゲストであったルュールを、魔王バランがよぶ。
横に動いて、席を空けると空いた場所に、イスを自分で抱えてリュールがやってきた。
「美女登場、あー美人、美女スタッフ、スタッフと魔王、スタッフで美女……相変わらず反応いいね。でも、コメント微妙に適当感でてるよ。バレたかって書いた君。初コメントにしては言い返しだよ。で、前回に続いて二回目の登場となるリュールちゃんです」
魔王バランは軽くコメントを煽りながら、短くリュールを紹介する。
「こんばんわ……でいいんですよね? この度正式に魔王チャンネルのスタッフになったリュールです。基本裏方としてがんばらせてもらうつもりなので、みな様お手柔らかにお願いします」
若干緊張している様子で、リュールは視聴者へ向けて挨拶をした。
「ありがとう、リュールちゃん。今回は動画でも協力してもらっちゃったね。でもおかげで随分と助かったよ。ありがとう」
後を引き取った魔王バランは、今回の動画のことに触れてお礼を言った。




