三章 魔王さまによる魔法解説『魔法ってなんだろう?』 - 04 - 現代魔導書
三章 魔王さまによる魔法解説『魔法ってなんだろう?』 - 04 - 現代魔導書
「読めん、読めん、なんだなんだ?、なんか頭痛くなってきた、嫌がらせなのか?……んなこたぁない。っていうのも、魔法の研究に数学は絶対に欠かせないんだ。これは魔法に限らず、多くの学術研究に共通することなんだけどね。
でも、この配信では数式の意味を説明するつもりはないから安心してくれ。そんなことをすれば、半分も説明しないうちに、君たちの大半が眠りについてしまうことくらいは俺にもわかってるんだ。
なめんなと言いたいが認める、僕は数式アレルギーなんです、最近眠れないんでしてもらったら助かります……俺を睡眠薬がわりに使うのはやめてくれ。君たちが数学的な解説を聞きたいってわけじゃなさそうなんでホッとしたよ。
ホントの意味で理解しようとしたら、微分方程式くらなら見ただけで解ける程度の理解力が必要だからね。ちょっと何言ってるのかわからない……ってコメント来たから、先に進めるね。もちろん、数学抜きで」
ここで魔王バランは魔法学の学術書を閉じてしまう。
もう必要がなくなったからだ。
「魔法について深掘りしていく前に、前半では基礎魔法学について簡単に触れておくね。もちろん今見せたような、最先端の学術研究ではなくて大雑把な体系として捉えた魔法のことだよ。
ちょっと眠くなり初めてる、頭痛薬探してくる、ごはんまだ?……君ら拒否反応はやすぎだろ。お願いだから、騙されたと思ってもう少しの間話しを聞いてくれ。かならず面白くなるからさ。たぶん」
魔王バランは小難しい話しは極力回避しようとしているのだが、内容が内容だけに自ずと限界があった。
「たぶんってなんだよ、付き合うが寝たらすまん、目覚まし何時にセットすればいいですか?……その前に、話し聞いてからにしてくれ」
さらに来たコメントを処理しながら、魔王バランはフリップをカメラに向かって立てる。
「カメラ、フリップアップでたのむよ」
カメラは何度か行き過ぎた後、ようやくフリップを中央に捉えたところで固定する。
「それじゃ、さっそくなんだけど、これを見てくれ」
指し棒を使って、魔法バランはフリップの一箇所を示している。




