表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王さまの実況チャンネル ~その時魔王さまは思った。そうだ、配信しよう~  作者: ぢたま
二章 魔王さまによる勇者解説『勇者の真実と闇』
38/66

二章 魔王さまによる勇者解説『勇者の真実と闇』 - 19 - 美女のゲスト

二章 魔王さまによる勇者解説『勇者の真実と闇』 - 19 - 美女のゲスト



 魔王バランは速攻でコメントを拾い上げた。


「まず、生まれたのは五十年前、リリンの森。また、随分若いエルフさんだねぇ。これ、間違いないの?」


 フリップの裏に書いてある略歴を読みながら、疑問に感じた魔王バランはいきなりリュールに聞いた。


「はい。でも若いってよく言われますけど、とっくに成人してますし、人間だったらもうそれなりの年齢ですよ?」


 若いと言われることに、若干抵抗があるらしくさっきまでより能弁になってリュールが答えた。


「なるほど、色々と大変そうだね。それで、子供の頃から巫女としての修行を積んでいて、三十歳の時に村を離れてから魔法使いとしての修行を初めたってあるけど、やっぱり賢者になりたかったからかな?」


 一足飛びに時間を進めて、魔王バランは個人的な質問をする。


「はい、そうです。子供の頃から巫女をやっていましたので、僧侶系の魔法はほぼ極めていました。それで、その先を目指そうとした結果が賢者です。でも、そのためには魔法使いとしての修行が必要になり、村を出ました」


 魔王バランとのやり取りで、いい感じに緊張がほぐれて来たらしく、リュールはしっかりと話すようになってくれた。


「ほうほう、でもハイエルフって、外の連中との接触を極端に嫌うでしょ。色々とあったんじゃない?」


 定番というか、世間話レベルの質問を魔王バランがすると。


「ええ、まぁ……色々と……」


 美しい顔を僅かに曇らせてリュールは言葉を濁した。

 その瞬間大量のコメントがくる。


「なにやっちゃってんの?、言い過ぎだろ、空気嫁、セクハラ大魔王……ちっといい感じにコメントしてるけど、セクハラ関係ないから。

 なんか、魔王的にアウェイ感でちゃってるけど、まぁこれだけの美女がいたんじゃしかたない。それじゃ続けよう。

 魔法使いとなった頃に、冒険者になってるね。やっぱり、パーティに参加して迷宮(ダンジョン)攻略するためかな?」


 コメントを処理した後、さっさと話しを進めて次の質問をする。


「ええ、その通りです。初心者のみの四人パーティでした」


 うなずいてリュールは短く答える。


「そして、迷宮(ダンジョン)をいくつか攻略した後、勇者と出会ってるね」


 魔王バランが指摘したとたん、また一気にコメントが増える。


「キター、勇者登場、なんだなんだ?、勇者だってよ、こんなの、ゆうしゃられるのか……さすがにそのダジャレは無理があるね。コメントはともかく、勇者との出会いってどんなだったか、簡単に話してもらえるかな?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ