表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王さまの実況チャンネル ~その時魔王さまは思った。そうだ、配信しよう~  作者: ぢたま
二章 魔王さまによる勇者解説『勇者の真実と闇』
37/66

二章 魔王さまによる勇者解説『勇者の真実と闇』 - 18 - 後半開始

二章 魔王さまによる勇者解説『勇者の真実と闇』 - 18 - 後半開始



「限定になったかな? なった、なった、わからん、ぎゃー……どうやら、切り替わったみたいだね。

 それじゃ、ゲストに来てもらおうか。だれだだれだ?、初ゲスト?、隠してたん?……やっぱり、みんな驚いてるね。一般配信ではひたすらバレないように、黙ってたからしかたないけどね。あっ、ここ、ここ。隣に座って」


 軽くコメントを処理しながら、魔王バランはゲストを呼び込み自分の隣へ座るように指示をする。

 すぐに画面の中に、人が入ってきて隣に座った。

 若干緊張気味ではあるが、腰まで届くような銀髪を持った超絶美女である。

 特徴のある長い耳の形から種族がハイエルフであることがわかる。


「美女登場、美女と魔王、こんな瞬間が訪れるとは思わなかった、魔王邪魔……色々来てるね。

 さすがに絶賛の嵐になってるよ。むさいおっさん魔王が一人ドアップになってる配信って、そうとうキツイ絵面だってことくらいは意識してたんだけど、さすがにどうしようもないじゃん。

 さっさと紹介しろ……そりゃそうだ。ってわけで、ようこそ魔王チャンネルに。さっそくだけど、自己紹介してもらえるかな?」


 魔王と並んで座ると、だいぶ小柄に見える美女がぎこちない微笑みを浮かべてうなずいた。


「わたしはハイエルフのリュール。職業は賢者です」


 リュールと名乗った美女は、とても短い自己紹介のあと硬い笑顔を浮かべたまま魔王バランの顔を見上げた。

 その様子を見て魔王バランはすぐにフォローを入れる。


「もしかして緊張してる? だいじょうぶ、この配信見てる視聴者は、スタッフと俺には厳しいけど美女には甘々だから。

 美女は正義、今日は美女回、むしろ次回からが地獄、魔王邪魔……それさっきも見たから。って具合に、リュールちゃんが何をやっても大目に見る空気が熟成されてるよ。

 で、このままじゃ、何を話してもらうために来てもらったのかわからないので、俺のほうから簡単に説明しながら話してもらうことにするね」


 魔王バランがコメントを拾いつつ、手元のフリップを確認し始める。


「あった、あった、これだ」


 そう言いながらフリップをカメラから見えるように立てかけた。


「このフリップに簡単な略歴が書いてあるけど、俺の説明交えながらトークを進めるよ。もし違ったら遠慮なく指摘してね?」


 魔王バランが隣に座っているリュールに頼むと、


「わかりました」


 美しい声で応えてくれる。


「美声、美声、あーふつくしい……あまりの大人気っぷりに、ちょっと嫉妬するなぁ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ