表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王さまの実況チャンネル ~その時魔王さまは思った。そうだ、配信しよう~  作者: ぢたま
二章 魔王さまによる勇者解説『勇者の真実と闇』
36/66

二章 魔王さまによる勇者解説『勇者の真実と闇』 - 17 - 前半終了

二章 魔王さまによる勇者解説『勇者の真実と闇』 - 17 - 前半終了


 しかしもう一度、今回の配信のタイトルを思い出して欲しいんだ。『勇者の真実と闇』ってなってただろ? あくまで俺がやりたかったのは、勇者という存在に隠されている真実と闇をほじくり返すことであって、勇者そのものについて語るつもりはなかったんだよ。

 前半では勇者の真実に光を当ててみた。だからこれから後半戦で、勇者の闇に光を当てていくつもりなんだ。

 もちろん、そこからは会員限定にするつもりだから……おっ、さっそく入会ありがとう……遠慮なく深掘りしていくよ。もちろん、大人の事情はアリアリなのでその辺りは察してくれ。それじゃ、そろそろアンケいく?」


 魔王バランはいつものように、カメラの向こう側にいるスタッフに呼びかける。

 すぐにスタッフがゴーサイン出したようで、カメラの方を向いてコメントを処理し始める。


「いけるんだってさ。それで、アンケ内容どうしようかな? 勇者になりたいか? それ聞くの? なんか、答え分かりそうなんだけど、コメント多いから一応やっとくか。

 なりたい、なりたくない、それって美味しい? の三択くらいでいいかな? いいよ、いいだろが、いいってことよ、三しか見えない……おっアンケ始まった」


 視聴者の画面上にアンケート内容が表示され、その中の一つをマウスクリックで選択できるようになった。

 視聴者がクリックで選択すると、その視聴者の画面にはしばらくお待ち下さいの文字が表示されて二重選択はできないようになっている。


「アンケート結果が表示されたね。やっぱりというか、三番目の圧勝で、次は二番目、最後は一番目だったね。

 たぶんみんなわかってたと思うけど、予想通りの結果になったね。それじゃ、会員限定配信に切り替えてくれ」


 魔王バランがスタッフに呼びかけると、悲鳴のようなコメントが一斉に流れてくる。

 魔王チャンネルにおけるお約束となったくだりであった。

 だが、ここからはいつもと明らかに異なった展開になる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ