一章 魔王さまによる迷宮《ダンジョン》ぶっちゃけ解説 - 11 - 後半スタート
一章 魔王さまによる迷宮ぶっちゃけ解説 - 11 - 後半スタート
魔王バランはカメラの後ろにいるスタッフの方に話しかける。
何回か会話のやり取りがあった後、魔王バランはカメラの方を向いて話す。
「アンケートするらしいから、よろしく頼むよ」
若干のラグがあった後、画面上にアンケート内容が表示される。
良かった、まぁまぁ良かった、普通、そんなに良くなかった、酷かった、魔王バランカッコイイ、迷宮カッケーという、七つの問からの選択になっている。
その表示がしばらく続いて、
「それじゃ、そろそろ結果出す?」
魔王バランが問いかけると、OKというコメントが大量に流れてきた。
それを受けて、アンケート結果が表示される。
「まぁ、そんな質問を入れた時点でこうなることは分かってたけど、やっぱり迷宮一番人気だね。それじゃ、このまま後半行くよ。そこの君、嘆くくらいなら課金してくれよな」
簡単な有料切り替え前のやり取りがあった後、会員専用の有料配信へと切り替わる。
一瞬非難と絶望のコメントで埋め尽くされる。
「どうやら有料に切り替わったみたいだね。それじゃ、いきなりディープな話いくよ」
魔王バランは、コメントが落ち着くのを待たず会員に向けて話しかける。
「実は迷宮って、魔界のダンジョンマスターが勝手に創るもんじゃなくて、当該地域の領主やら政府から要請を受けて造っているんだ。
有名な迷宮になるとそこを中心に街が発展し、重要な観光施設としての役割を果たしているところだってある。冒険者から入場料を取っている場所も普通にあるし、冒険者ギルドを作ることで実質的な会員制をとっているところもある。
その目的としては、今言った観光施設であったり、優秀な冒険者を雇って精鋭部隊を創設するための養成施設だったりと様々だけど維持管理の方法は大抵一緒だね。
管理運営は魔界から派遣されたダンジョンマスターが行い、運営費用は当該地域の政府が支出する税金によって賄われている。もちろん、そのことは極秘中の極秘で隠されてるんだけどね。
えっ? そんな話ぶっちゃけていいのって? こう見えても、俺は魔王さまだよ? 返答になってないって書かれても、そうなんだからしかたないじゃん。夢壊れた、なんとかしろって。そういうやつには、すまんとしか言えないな。ただ、それでも一応気を使って、会員限定で話したんだから、そこの所は察してくれ」
配信中、とんでもない爆弾を落とした魔王バランは、荒れたコメントを巧みに処理していく。
この辺りは手慣れたものだが、そう感じさせないのはさすがである。




