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我こそはモン娘テイマー也  作者: hoikun
四章 知るモンスターテイマー
92/104

85話 今のうちに

投稿遅れました。申し訳ありません。


久しぶりにステータスが出てきました。

それとこれまた久しぶりに日常回です。

ここを逃したら、ずっと日常回挟むタイミング無くなりそうなので……


2018/03/02 シルヴィリアが料理を教わっている描写を忘れていたので、追加しました。

 ドラゴンステーキを美味しく頂いていた時、予想通りレッサードラゴンが集まってきた。

 とは言っても自分のテリトリーに他の同族を入れないのか、うじゃうじゃと来ることはなかった。

 俺達に接触してくるのは、最高二匹。(つがい)なのか?

 どうやら二匹くらいならシルヴィリア一人で捌けるらしい。


 勿論そんなところで落ち着いてステーキなど食えるはずもなく、レッサードラゴンが現れる度にビクビクしながら逃げ回るという醜態を晒した。

 いや、仕方ないよね? だってレッサードラゴンってBランク級の魔物らしいし、Bランクって言ったら冒険者の中では達人といっても差し支えのないレベルだ。

 そんな魔物に対してDランク過ぎのペーペーである俺達が勝てるわけもないですし?


 しかしやはりと言うか、シルヴィリアの戦い方は上手い。

 よほどソロでの立ち回りに慣れているのか、全く危なげなく勝利を収めていた。

 そりゃ極めし者二人相手にも善戦しますわな。ドラゴンのような敵とソロで戦ってれば。


 そんな訳で、ちぎっては投げちぎっては投げとシルヴィリアがハッスルしたお陰でドラゴンの肉がたんまりと手に入ったわけだが、当たり前なことにこの肉はシルヴィリアの為の肉であり、俺は一時保管しているに過ぎない。

 でも、味が忘れられない。何であんな強いドラゴンの肉があんなに柔らかいのだろうか。

 それより、狩りすぎてドラゴン絶滅しましたとか無いよね?


 と、レッサードラゴンを退治しては魔石をかじり、一旦クロトガまで戻る頃にはレベルはこんな感じだった。


-

ユウスケ・マツイ

18歳

種族:人族

職業:モンスターテイマー

状態:普通


Lv36


HP 478/478

MP 359/359


STR:130

VIT:182

INT:103

DEX:208

AGI:166


【所持スキル】

[U]テイム限界解放

[U]多言語理解

テイム

意思疎通

治療

-



-

レイ

1歳

種族:スライム

状態:普通


Lv36


HP 1066/1066

MP 442/442


STR:255

VIT:489

INT:203

DEX:241

AGI:267


【所持スキル】

悪食

格納

酸弾

液化

気配感知

-



-

シロナ

13歳

種族:ハーピィ

状態:普通


Lv35


HP 324/324

MP 242/242


STR:250

VIT:170

INT:258

DEX:379

AGI:422


【所持スキル】

[U]痛覚遮断

風属性魔法

気配感知

-



-

ヒサメ

19歳

種族:ラミア

状態:普通


Lv39


HP 524/524

MP 308/308


STR:283

VIT:384

INT:268

DEX:323

AGI:325


【所持スキル】

水属性魔法

氷属性魔法

気配感知

-



 と、こんな所だ。

 相変わらずの俺の非力さに比べて、レイのHPとVITの伸びが半端ない。

 恐らく、レッサードラゴンという強い魔物の魔石を吸収したことによるステータス上昇だと思うけど、同時にレベルも上がってる。

 んー、やっぱりレベルが上がってるのって魔石のお陰だよな?

 シルヴィリアは、スライムはレベルが上がらない魔物だって行ってたけど、なんでレイはレベルが上がるんだろうねぇー……もしかして、シルヴィリアの情報が古いだけなのでは?

 生物って進化していくし、スライムもいつの間にかレベルが上がるようになったのではなかろうか。


 シロナとヒサメも、俺と比べてかなり強いステータスになった。

 まぁ、比較対象が今のところ俺か人型しか無いので、平均から見て強いのかどうかは良く分からないところだけど。


 随分レベルもステータスも上がったが、スキルは増えてない。

 どうやら、レベルが上がったからと言って勝手に取得できるようなものでもないようだ。

 まぁ、ヒサメと戦ったシロナを俺が治療ヒールした時にも薄々思ってたけど、何らかのキッカケや経験を通して手に入る物なんだろうなぁ。

 そりゃあ、パワーレベリングしてたら奥義と呼べる剣術が扱えるようになりました! なんて話になれば、この世界じゃパワーレベリングが横行するだろうしな。

 それに、レベルだけ上がったって、戦闘経験がろくになければどうしようもない。


 さて、強さの変化もそうだが、どうやらいつの間にかシロナが誕生日を迎えていたらしい。

 12歳だったのが、13歳になっている。

 レイの格納もレイに言うだけで出来るし、格納した中身を確認するのも時々だ。

 毎日ステータスを見るわけじゃないので、誕生日当日を見逃してしまった。

 う~ん、誕生日パーティをやりたい。これからアラクネの所に行ったりエルフの里に行ったりで忙しくなりそうだし、出来る内にやっておこう。

 さいわい今はパーティおあつらえ向きのドラゴンの肉があるし、なんとかシルヴィリアにお願いしてパーティだ。


 ただ、シルヴィリアがそんな空間をあまり好みそうにないのがちょっと気になるな。

 いや、ドラゴンの肉で沢山の料理が出来ると言えば釣られそうか。


 どうやらシルヴィリアは今日もドラゴン肉のステーキを食べたいらしく、リーニャにおねだりしては尻尾を振っていた。

 でも最初に比べてちょっと振れが小さくなってるんだよな。感情を気付かれたくないのか、振るのを我慢しているみたいだ。

 いや、でもそれはそれで良い。


 基本無口なところとか、ちょっとそっけない口調だとか、最初の頃と全く変わってないけど、食事を通して俺達とシルヴィリアの距離は確実に縮まっていた。

 思えば、初めて接触したのは『豪腕の唸り』のリーダー格が、目の前で首を落とされるところだった。

 あれも、リーニャが誘拐されそうになっていなければ、俺は助かっていなかったんだろう。

 シルヴィリアが憎んでいるのは、奴隷商人と誘拐実行犯なのだから。

 それからモンスターテイマーは意思のある魔物を使役しているということで、奴隷に良く似た状況ということから俺に怒りの矛先が向き、ある時は助けられ、ある時は殺されかけてきた。


 そんなほぼ敵対した立ち位置に居たシルヴィリアが、今では一時的とは言え会話をするような仲で、ご飯を囲むような仲で。

 何だか、とても不思議な感情だった。


 それはともかく、シロナへ誕生日の話を振る。



「シロナ、誕生日過ぎてたんだね。」


「?」



 予想はしてたけど、どうやら誕生日を祝う風習はないらしい。

 でもそれなら、初祝いは15歳が良いのかなと思ったり……まぁいいか。



「誕生日過ぎてたってことは、13歳になったの?」


「いつのまにか。そもそも暦の概念も無さそうだから、いつ生まれたかも分からないと思うけど。」


「ん。」


「そうなんだ。シロナちゃん、おめでとう。」


「ん。」



 なんだが、シロナは自分の誕生日に無関心みたいだ。

 まぁ誕生日祝うのなんて、人間特有なんだろうし、仕方ないのかな。



「そこで、これから忙しくなるし、忙しくなる前にぱーっと誕生日パーティをやろうかなと思って。ドラゴンの肉もあるし、シルヴィリアにもお願いしてさ。」


「ドラゴン肉で誕生日パーティなんて、凄く豪華ね。」


「と言うわけで、シルヴィリア、ちょっと話があるんだけど。」



 少し前を先導していたシルヴィリアに声をかける。

 シルヴィリアはアステニアでもそうだったが、町中を歩くとき他人からの認識を阻害しているようだ。

 だから、何故か俺からは見えるけど、リーニャ達含めた全員はシルヴィリアのことが見えてなかった。

 今回は俺の仲間達には見えるようにしているらしい。


 シルヴィリアは立ち止まってこちらを向いた。



「聞こえていた。」


「誕生日パーティにドラゴン肉使わせて貰えないかな? 色んな料理作って皆で食べようよ。」



 シルヴィリアは少し考える素振りをした。

 断られるかな。



「まぁ、いいだろう。元々、ドラゴン肉は料理して貰うつもりだったし、何ならこれを気に料理を教えて貰いたい。」


「私レベルの料理でいいなら、いくらでも教えるわよ。」



 良かった。シルヴィリアからの許可も無事に貰えた。

 問題は開催場所だけど、どうしようかな。

 シルヴィリアはあまり他の人目につかないようにしてるし、町中ではできないだろう。

 俺の考えを察したのか、シルヴィリアはニヤリと笑った。



「いい場所があるだろう。向かうぞ。」







「なんじゃ? エルフの里にいくのは諦めたのか?」



 はい、また戻ってきました。

 クロトガの中心地、クロトガの女王であるキンの家です。

 薄々そんな気もしてた。



「いや、パーティをしたい。キン。場所を貸してくれ。」


「ほう、リアがそう言うのは珍しいの。何があったのじゃ?」



 キンは興味津々な様子でリアに尋ねる。

 やはりキンの言う通り、リアはそういうのはあまり好まないらしい。



「そこのシロナが、誕生日を迎えたらしい。だから誕生日のパーティをするそうだ。」


「ほう、それはめでたいな。」


「それで、ドラゴン肉をリーニャが料理して振る舞ってくれることになった。私も料理を習う。だから場所を貸してくれ。」


「くくっ、よかろう。好きに使えばよい。」


「助かる。さぁいくぞ。」



 そう言うと、さっさと家を出ていってしまった。



「ほら、ついていかんか。」



 キンが俺達を促したので、慌てて俺達もついていく。

 家を出たら、いつもは濃い霧が少し晴れていた。

 一部の結界を解いたのか、俺達に許可スペースを作ってくれたらしい。

 霧に包まれたパーティ会場は盛り上がらないだろうし、心遣いに感謝だな。



「それじゃ、準備しちゃおっか。」



 リーニャの一言で、俺達は準備に取りかかった。


 調理場のような場所はないので、適当にそこら辺の机で料理セット一式を広げていく。

 いつの間にかニーアの姉でキンの護衛であるシャルラや、初めにここまで案内してくれた羊人のクルンが机や椅子を用意してくれていた。

 やっぱりキンは俺達が何の用事でここまで来たのか分かってたんじゃないか……?

 手際が良すぎるよね流石に。


 今回リーニャはステーキ以外の料理も作るようで、野菜とドラゴン肉の煮込みや、ドラゴン肉の出汁をふんだんに使った野菜スープ、米と一緒に炒めたチャーハン的な料理と、随分豪華な料理が出来上がっていく。

 今回はシルヴィリアに料理を教えながらなのでペースは少し遅かったが、それでも人手が多い分量を作るのは楽そうだった。

 リーニャはシロナが食べる量を知っているので、一品毎の量が凄まじい。

 それでもドラゴン肉はまだまだある。こりゃ後一週間はパーティできるぞ。


 出来上がった料理を机に並べていく。

 料理の量が多いので、二つの机を料理を置くスペースとして利用し、ビュッフェスタイルのような形にする。

 並べられた料理をこうしてみると、圧巻だった。



「いやぁー、リーニャ。これ凄いね。」


「そうね、ちょっと作りすぎちゃったかな。」



 ちょっと苦笑いしながら料理を見つめる俺とリーニャ。

 そこに誰かから声がかかる。



「いいや、足りぬくらいじゃ。」



 後ろを振り返ると、キンが居た。

 料理を眺めながら、キンは感嘆の声を漏らす。



「いやしかし、ここまでドラゴンの肉をふんだんに使っておると、まるで王宮の料理じゃの。」



 愉快そうに笑うキン。

 俺も改めて料理を見る。


 確かに、そのまま見れば唯のビュッフェだが、これってドラゴン肉なんだよな。

 貴族の立食会と言われても違和感ない。


 じゃなくて。



「って、流石にこの量があれば足りると思いま……」



 思いますけど。とキンに言おうと思って、その後ろに目が行く。

 いつの間にか沢山並べられた机には、多くの獣人達が座っていた。

 あれ、これってもしかしてここにお住いの事情がある方たちでしょうか?



「人は多い方が良い。パーティなのじゃからな。」



 キンはそう言うと、マイペースに料理をよそい始めた。

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