金平糖の夜 作者: 透過 掲載日:2015/10/08 「お月さま!」 おほしさまだよ。 「お月さまー!」 ひとつぶ、ふたつぶ、 金平糖をこぼして散らした夜空の下。 言っても聞かない重み。 まだ2年分の重み。 少しも思い通りにならない生き物。 私の中にいたことなど信じられない けれど確かにつながっていた 温かで不思議なにおいのする まっすぐな、重み。 大人の私の常識などには負けないように。 あなたはどうか、あなたのままで。 この手で守れますように。 いつか自らこぼれ落ち、歩き始める朝までは。