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目指せ〜夢の果てへ〜  作者: 稲崎 誠
憧れの学校へ
4/30

第3話 翔稜発進

春季大会1回戦先発に抜擢された輝星

練習試合は中継ぎで結果を残していただけに初先発は不安が募る。

北斗東の本格派投手山城をどう打ち崩すか

見所が集まる。

試合前両校の先発メンバーがスコアボードに発表された

1 和田 遊 1年 6

2 小柳 中 2年 8

3 須田 一 3年 3

4 城 捕 3年 2

5 佐藤 三 1年 5

6 平田 投 1年 15

7 中村 左 3年 7

8 寺尾 右 3年 18

9 渡部 二 2年 4


練習試合と違うのは1、2番の入れ替えと

二刀流寺尾がライトでの先発だ。

1番に好調の和田が2番に長打力もある小柳が入った。

また、8番の寺尾はここ最近打撃が好調高校通算47HRまで伸ばしてきたホームランバッターだ。

秋の大会では主に野手ながら4番で出場している。


函館大翔稜は後攻

「まず守ります函館大翔稜高校のピッチャーは、」

順次ポジションと名前が発表される。

「1回の表北斗東の攻撃は、」

輝星は大きく深呼吸をした。

サイレンと共に試合が始まる。

キャッチャーの城がサインを出す。

ワインドアップから大きく振りかぶって投げた

「ストライク!」

インロー低めにストレートが決まる。

2球で追い込み、3球目はスライダーがインコースに決まる。

3つインコースで攻めた。

「ストライクバッターアウト!」

初アウトを三振で取った。

続くバッターも三振に倒れ、3番はセカンドゴロ。幸先のいいスタートを切った。


「1回の表函館大翔稜高校の攻撃は1番ショート和田くん。」

スタンドからは応援歌の紅が流れる。

左バッターボックスにゆっくりと入る。


「ストレートで押すタイプのピッチャーで、初球のほとんどはストレート。持ち球のスプリットやカーブは見せ球として使われることが多い。幸先よくスタートを切るなら鍵は1番。そして、得点圏でクリーンナップに回す事。ここになると思います。」作戦係の3年高野が昨日のミーティングで話した。


「おい。輝星。主役はお前だけじゃねえ。俺らも主役だ!」と思わせんばかりの打球が右中間に飛んでゆく。

初球をとらえた打球は右中間を真っ二つに割った。

和田は1塁蹴って2塁へ。そして、3塁へ向かう。余裕の3塁打だ。


2番小柳も初球をとらえ、1-0になった。

その後打線は止まらず4番城の春季大会初HRを含む一挙5点をもぎ取った。

その後も得点を重ねていった。

平田もテンポ良く投げて3回まで完全に抑え、奪三振も7となっていた。


4回裏の攻撃へ。

「まだまだ攻撃は緩めさないぞ。毎回得点でいくぞ。」キャプテン城がまた気合を入れた。

先頭の渡部がフォアボールを選び

今日3打数2安打1盗塁の和田へ打席が回る

初球はファールからの2球目

三塁線へセーフティーバント

1塁ランナー渡部は走っていた

迷うことなく2塁を蹴る

和田は一塁へヘッドスライディング

0アウト1、3塁の形を作った。

北斗東の監督は「なんなんだ。この隙のない野球わ。」全体的に焦りが見える。


チャンスで小柳が初球を左中間へ2塁打2打点を稼いだ。

なおもチャンスで須田がフォアボールで歩かされ

4番城がトドメの今日2本目のHRでとどめを刺した。


5回表ピッチャーは川井への継投。

3者凡退に抑え、1回戦は15-0の5回コールドで勝利をもぎ取った。

輝星は公式戦初勝利。城は2HRと投打が噛み合った。


試合後の取材で大柳は「とりあえず一安心です。投打が噛み合いましたが、山城くんはいい球を投げていました。次の試合への課題もあるのでしっかり調整させます。」と冷静なコメントだった。


プロ注目のキャプテン城は「2HR共に狙ってはいません。たまたま6打点も稼ぎましたが納得は行ってません。毎回得点はいいですが、内容がまだまだ。次に向けて反省します。」とコメントした。


次戦は24日相手は次の試合の勝者となる。

公式戦初先発で勝利投手になった輝星。

打撃陣も城が2HR6打点、寺尾のHRも飛び出るなど毎回得点の15得点の爆発。


24日の試合は次の試合で7回コールド勝ちをした東光大港西。

エースの渡部が鍵を握り、打線ではクリーンナップが鍵を握る。

先発はエースの大楽が告げられた。

大事な一戦。勝つことができるのか

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