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目指せ〜夢の果てへ〜  作者: 稲崎 誠
憧れの学校へ
27/30

第26話 大声援を背に

中盤、2点を先取した函館大翔稜。

途中からリリーフした寺尾の好投で6回までゲームを作った。

そして、7回表函館大翔稜はついにエース大楽が初登板をする

残り3イニング苫小牧日大打線をどう抑えるのか注目が集まる。

エースが夏初登板。

2点リードの7回に登板させてきた。

苫小牧日大は7番久本からの下位打線。

緊急リリーフの寺尾がゲームを作ってきて、

残り3イニング。5年ぶりの夏の甲子園へ望みを繋げた。


久本への初球135キロのストレートでストライクを取った。

MAX142キロを投げる2年生エースにしては

ノビやキレ、スピードは本調子とはいえない初球だった。

2球目インコースのストレートを捉えた。

ショート宮迫に飛ぶ。

しかし、ダッシュしてきた際にファンブルしてしまいエラーとなる。

守備に定評がある宮迫。

ここは珍しいエラーだ。

続く8番エースの橘は初球をきっちり送り1アウト2塁の曲面を作った。

9番西野から上位打線に回る。

ここから嫌なバッターが続く。

西野は粘った末、7球目のボール球を見送りフォアボールを選んだ。

ここで函館大翔稜はタイムをかける。

1塁側ブルペンでは1年の平田が準備している。

伝令には中村が走る。

「1点はいい。とりあえずこの上位で締めよう。」

大楽の肩をポンと叩き中村はベンチへ戻った。

1番福田が打席に入る

1アウト1.2塁。一打同点のチャンスだ。

1-2からの4球目。

ストレート中心に攻めていたが

大楽はスプリットを投げた。

福田は低めの球を拾った。

打球はセンター方向に飛んだ。

長打コースになる。

2塁ランナー久本は生還。

1塁ランナー西野が無謀な走塁で3塁を蹴った。

センター小柳は中継宮迫に送球し、宮迫がホームに送球する。

しかし、ボールが少し一塁側に外れ、2点を奪われ同点になる。

苫小牧日大サイドは最骨頂に盛り上がる。

打った福田は2塁ベース上でガッツポーズを

橘も体で喜びを爆発させた。


「函館大翔稜ピッチャーの交代をお知らせいたします。ピッチャー大楽くんに変わりまして平田くん。」ここでこの夏快進撃のキーマンともいえる平田をマウンドに送った。

「頼むぞ。」マウンドでは大楽が輝星に声をかけた。

「もう点はいれらせない。頼むぞ平田。」城は輝星に声をかけた。


1アウト2塁。

バッターは大澤が入る。

ここで打たれれば負けると輝星は感じていた。

初球、142キロ近くのストレートがストライクに決まる。

2球目はファールで追い込んだ。

3球目縦のスライダーを投じるもの見られた。

4球目大澤は輝星のスライダーをとらえた。

打球はセンター返しで飛んでゆく

福田は二塁を蹴り、3塁へ回る。

しかし、小柳がホームに投げ返した。

キャッチャーとのクロスプレーに

結果はアウトになった。

今度は函館大翔稜サイドが盛り上がった。

大柳監督も「これは大きなプレーになりそうだ。」

そう感じていた。


2アウト2塁ここからクリーンナップだ。

3番山田健が打席に回る。

注意の必要なバッターがここから続く。

初球140キロのストレートを見逃しストライク

2球目は142キロのストレートを見逃しボール

3球目は140キロのストレートを見逃しストライク

勝負の4球目輝星は思いっきり腕を振った

球はミットに糸を引いたかのように吸い込まれる。

強打者山田健は踏み込んで振り抜いた。

しかし、ボールはキャッチャーミットに吸い込まれた。

球速表示は147キロを叩き出した。

「しゃーーー!」輝星は叫んだ。

山田健はまさか!?と言う顔をした

城は軽くガッツポーズをする。

函館大翔稜スタンドは大歓声が飛び交った。

「輝星いいぞ!」と言う声がたくさん飛び交う。


同点にされた7回裏。

大柳監督は円陣を組ませた。

「ここからが一踏ん張りだ。残りイニングも少ない。1点を取りに行くぞ!」と声をかけた。


「函館大翔稜宮迫くんに変わりましてバッター駒澤くん。」ここで期待の長距離砲1年駒澤が打席に入る。

駒澤は思っていた。

「追い込まれる前にストレートを捉える。スライダー待ちのタイミングで左中間に飛ばす。」早いタイミングで勝負に出る事を頭に入れていた。


初球はアウトコースにストレートが外れる。

2球目。インコースにスライダーが決まりストライク。

3球目だった。少し甘めに入ってきたストレートを流し打ち。

振り抜いた打球は左中間に飛んでいく。

間を破り駒澤は1塁を蹴り2塁へ。

悠々の2塁打だった。


0アウト2塁。最大のチャンスが訪れる。

8番平田が打席に入る。

バッティングもいい1年生が続く。

初球は変化球を見逃しボール。

2球目ストレートをセーフティーバントした。

打球は三塁線に転がる。

橘が捌き、1塁へ投げる。間一髪アウトだった。

1アウト3塁。

9番渡部が打席に。ここから上位に回る。

苫小牧日大ベンチはタイムを取りマウンドに集まる。

「この9番1番で勝負しよう。1点はしゃーない。」

野手陣は中間守備を取った。

渡部への初球147キロを計測したストレートがアウトコースに決まる。

2球目、フォークを振らせた。

3球目、スライダーを見逃しボール

4球目、またフォークを振らせ三振に仕留めた。

この試合あまり投げていないフォークボール。

打とうと思えば落ちてくる落差のあるフォークだ。


そして、1番和田が打席に。

普段より少しバットを短く持った。

初球インコースのストレートを捉えた。

ショートに弱いあたりが飛ぶ。

ショート山崎は猛ダッシュし、1塁へ送球。

和田はヘッドスライディングをするもアウトに。

橘は「しゃー!」と叫んだ。



8回表。函館大翔稜は代打の駒澤がファースト

ファーストの須田がサード

サード和田がショートに回った。

苫小牧日大はこの回1アウト2塁のチャンスを作るも

輝星に抑えられた。

一方、函館大翔稜は2アウトから寺尾が2塁打を放つも0に抑えられ遂に9回を迎える。

試合は2-2となり最終回に。

苫小牧日大エース橘はここまで110球の熱投

一方函館大翔稜4番手平田はピンチを作るも踏ん張っていた。

泣いても笑ってもラストの試合。

そして、ラストイニングに入る。

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