第14話 チームの結束力
エース大楽が肩に違和感を覚え夏の予選は登板できるか不安な状態になった。
1発勝負のトーナメント
大柳監督の采配が鍵を握ることになりそうだ。
エース不在の伝達から次の日。
室蘭工業vs白老商工の試合は白老商工が勝ったが初日に勝ち上がった札幌青雲が2勝し、初戦の相手は札幌青雲に決まった。
「初戦の先発。誰にするかが鍵になりますね。」遠藤コーチは大柳監督に話をする。
ブルペンでは各投手が調整程度に投げ込む。
春の大会から結果を残している輝星か。
春の大会後から調子の良い左の橋本か。
元背番号1の黒田か。二刀流の寺尾か。
4人をどう使うか気になるところだ。
試合前日練習後の全体ミーティング
「初戦の大切さ、初戦の難しさは皆重々承知していると思う。特に3年生は最後の大会。負ければ終わりのトーナメント。今こそチームが一丸となり戦う時だと感じる。明日の相手は札幌青雲。2試合ともにコールド勝ちをしてきている勢いのあるチームだ。振ってくる相手に誰がいいか悩みに悩んだ結果、平田!お前でいく!イニングは気にするな闘志を剥き出しに思いっきり投げてこい!」大柳監督は大事な初戦に1年生を抜擢した。
ミーティング前首脳陣が話し合いを行なっていた。
「4投手を見ると振ってくる相手に苦にしないのは平田。崩れた時にすぐ行けるようにリリーフは準備させておきます。大楽が投げれるようになるまでこのチームは勝ち上がらなくてはならないのです。」と大柳監督は首脳陣に話していた。
キャプテンの城が輝星に歩み寄る
「初戦を任されたからには勝ちに行く。
監督がお前を進めたのは信頼の証。大楽のためにも絶対勝つぞ。」と声をかけた。
各3年生が輝星に歩み寄り、声をかける。
試合当日。天候は野球日和の晴れ。
球場ではシートノックなど試合に向けて準備が進められている。
「お待たせしました。北海道大会3回戦。函館大翔稜vs札幌青雲の試合。試合に先立ちまして両チームのスターティングラインナップを発表します。」
函館大翔稜は後攻。スタメンは
1 和田 遊 6 1年
2 城 捕 2 3年
3 小柳 中 8 2年
4 寺尾 左 7 3年
5 駒澤 一 3 1年
6 須田 三 5 3年
7 平田 投 15 1年
8 秋山 右 9 2年
9 渡部 二 4 2年
春の大会からオーダーを変えてきた。
スタンドからは「先発に1年だと!?」
「でも、あの1年スーパールーキーらしいぞ。」
「春の大会もいい投球してたよな。」
などと言った声が響く。
投球練習を終え城がマウンドに駆け寄る
「打たれてもいい。まずは楽しもう。お前らしい投球を見せつけようぜ。」と声をかけた。
「1回の表。札幌青雲の攻撃は、、、」
「さぁ1番の澤田打席に入ります。」
夏の大会は春の大会の準決勝、決勝同様ローカルテレビがテレビ放送する。
相手の札幌青雲は全校応援。
すごい音とすごい声が球場に響く。
10:30試合が始まった。
初球135キロのストレートがインコースに決まる。
「ストライク!」ファーストボールでまずはストライクを取った。
1番澤田がショートフライ、2番中野が三振に打ち取られた。
「3番レフト一ノ瀬くん。」一ノ瀬はこのチームで打撃に定評がある選手。特にアベレージは3割8分近くの率を残している。
初球から振るもファール。
城は気付いた。「このチームでは恐らく1番バットを振り込んできている。ビビらないで投げられるかインコースを」と城はひっそり思っていた。
2球目はアウトコースのボール球に手を出してサードゴロに。
1年生が序盤上場の0点に抑えてきた。
さぁ次は打撃陣。爆発する事が出来るのか!
初戦の札幌青雲戦で先発することになった輝星。
1回は上場の3者凡退に抑えた。
次は打撃陣。先制点を取ることができるのか!?




