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目指せ〜夢の果てへ〜  作者: 稲崎 誠
憧れの学校へ
14/30

第13話 3年生の想い

夏の大会のベンチ入り18人を発表した大柳哲郎監督。

7月15日の初戦に向けて選手達は調整を進める。

7月中頃。試合感を取り戻すため紅白戦を行った。

レギュラー組の先発は2年大楽、控え組の先発は左の背番号11橋本

ベンチ入り投手は2イニング程度投げさせるため6イニング制の紅白戦になる。


試合は両軍譲らない展開を見せる投手戦に。

両先発は6者をしっかりと抑える完璧なピッチング。

2番手に3回からレギュラー組寺尾、控え組黒田がマウンドに上がる

寺尾は二刀流として守備からの登板を再確認。

黒田は元エースとしてのプライドを最後ぶつける大会だ。

試合が動いたのは4回。レギュラー組の4番に入った駒澤が黒田のインコース低めの難しいスライダーをライトスタンドに打ち込んだ。

1年生とは思えないパワーとバットコントロールだった。

5回からは3番手として輝星と春の大会でベンチ入りを果たした川井が高校ラストの登板に。

輝星は先輩に負けじとストレートオンリーの投球。対する川井はラスト登板とあって気合を入れた投球をみせる。


川井は2イニング目。

全力投球で3者連続三振に打ち取る。

最後はマウンドに一礼して去った。


控え組6回の最終回の攻防。

1-0とレギュラー組がリードする。

控え組は先頭の春の大会レギュラーだった佐藤が2塁打を放つ。続く下田はフォアボール。0アウト1.3塁から三振で1つアウトをとる。

1アウト1.3塁から川井に代わって代打島本。

島本は1年秋からレギュラーを取るも足の怪我をし、長期離脱を強いられた。

今は調査班として他チームの分析などを行っている。

初球からフルスイング。心に誓っていた。

その初球を捉えた。

しかし、ショートへの強烈なあたりに。

6-4とボールは渡る。

島本は全力疾走をみせ一塁にヘッドスライディング。

「アウトーー!」結果はダブルプレー。

しかし、この島本の全力プレーに選手達は拍手を送った。

最後は皆が島本に近寄り抱き合う選手も現れた。

結果は1-0とレギュラー組が勝ったが、ラストの試合になる3年生達の全力プレーに込めた想いは選手個々が受け止めなければいけない。

「ありがとうございました。」ベンチ入り出来なかった3年生が大柳監督の元に駆け寄り言葉を交わした。


「明日から夏の大会が始まる。必ず優勝して甲子園に行くぞ!」大柳監督は激を入れた。


しかし、そんな中だった。

その日の夜。

エース大楽が監督室に現れたのだ。


次の朝だ。「夏の大会の開会式を行います。」北海道からは南と北2校が出場できる。

白楊学園は帯広支部のため北北海道に入る。

しかし、南北海道も強豪が揃う。

1つの椅子を狙い各高校が闘志を燃やす。

開会式を終え、昼からの練習。

大柳監督から予期せぬ言葉が聞かれる。

「エース大楽なんだが、先週の練習試合から肩に違和感を覚えていたようだ。エース抜きの大会も予想させる。投手陣には迷惑をかけるが辛抱してほしい。」

大楽は「こんな大事な時に戦線離脱ということはエースとして自覚がない証拠です。1日も早く復帰し、チームの力になれるようにします。」と言葉をかけた。


夜のミーティング。

この日の第2試合札幌で行われた

札幌青雲vs北斗農業の試合は札幌青雲が勝利

明日の第1試合の室蘭工業vs白老商工の勝者は

7月12日に札幌青雲と試合。その勝者が函館大翔稜と対決になる。


エース不在。大柳監督はどんな采配を見せるのか。注目が集まる。


エースの離脱。チームに手痛い事が起きた。

大柳監督の采配と選手達の執念が問われる。

夏の大会は優勝。目標は1つだ。

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