第11話 夏に向けて
春の大会はセンバツベスト8の白楊学園に延長10回の接戦の末敗れた。
結果白楊学園が秋春と連続優勝を果たした。
一方準決勝から一夜。
夏の大火に向けて動き出した函館大翔稜。
夏のレギュラー争いに向けて部員たちは張り切っている。
決勝は白楊学園vs苫小牧日大に。
試合は白楊学園が3-1で秋春と連続優勝を果たした。
白楊学園のエース片山は温存。片石が完投勝利したのだった。
準決勝から一夜。
函館大翔稜は春の期間中は短い日程だった為、休養日としミーティングを開いた。
「各エース級の投手を攻略できなければ勝てないことがこの春の大会を通して学んだことが1つだ。特に、白楊学園のエース片山は甲子園の時から頭角を表してきた。あの投手を打たないようじゃ上には行けん。夏の大会まで残り3ヶ月。ベンチ入り18人はまた1から練り直す。」と選手たちに伝えた。
3年生はラストの夏の大会となる。
夏の大会までに練習試合は25試合は組む予定でいた。
2年生エースの大楽、頭角を表した1年平田、3年の黒田に川井。ここにあと1、2枚加われば面白いところだろう。
輝星は今回の大会について反省していた。
甘い球がまだ多くあったことに対してだ。
1年生としてもう頭角を表している中、甘い球は外野まで持っていかれることについてコントロールを磨くことがいいのではと考えたのだ。
低めのコントロールを磨き長打を防ぐ。
ここに3ヶ月重点を置くことにした。
一方打撃陣は、大会期間中に新打線が誕生したが、大柳監督は満足していなかった。
「2番に誰を置くか。1回に1点を奪えるケースをつくりたい」と考えていた。
ここまで1、2番は主に小柳、和田、渡部が担ってきた。3選手ともにミートはあるもののパワーは今ひとつ。
小柳はパワーを持っているがまだ物足りなさがあった。
1ヶ月後、練習試合8試合を終え8連勝。
投手陣と打撃陣に新たな力が出てきた。
投手陣は3年左の橋本だ。
ここまで1軍キップに当落線上にいた選手の1人だ。
ストレート、変化球ともに素晴らしいものがあり、完投できるスタミナもある。
だが、コントロールの悪さからたまに崩れる時があった。
しかし、最近は四球も減りつつ、球のキレも上がってきている。
ここ最近の試合では3試合20イニングで5四球と安定感が増してきた。
打撃陣は北見北陽戦でヒットを打った秋山が頭角を表し始めた。
主にいまは7番を打っているがここ最近は長打力も出てきた。
また、春の大会ベンチ外ながら最近の試合では5HR放つなど期待がかかる1年駒澤、
終盤の守備固めで出てくるキャッチャーの2年の牧野もリード、バッティングで結果を残しつつある。
また、怪我から復帰してきた3年のショート宮迫も頭角を表してきた。
そして、不調なのがレフトの中村だ。
春の大会も打率.202と不振に陥った。
練習試合でも振りに迷いがあり不安視される。
怪我から復帰を目指す下田も少しづつであるが試合に出てきている。
残り2ヶ月、誰が残り落とされるのか、また、調子が良くアピールしてくる選手は誰なのか勝負はまだまだ続く。
練習試合を中心にみんなにチャンスを与える大柳監督。
1軍切符は誰が手にするのか
アピールタイムはまだまだ続く。




