冒険者になろう②
なぜか絡んできた奴を倒したら、周りが静かになった。
やっぱり揉め事はまずかったか?と若干不安になりながら、ギルドに登録するためにカウンターに向かう。
カウンターには俺より少し年上くらいの受付嬢がいた。受付嬢が有り得ないものを見たような顔で俺の顔を見つめてくる。まぁガキがCランクの冒険者を倒したから当たり前か。
「あの、登録したいんですけど」
「え?あっ!はい!登録ですね。この紙に必要事項を書いてください。」
慌てて、カウンターの下から紙を取り出す。
紙には名前、年齢、使用武器、魔法が使えるかどうか、その他もろもろ。
必須ではない項目もあったので早く終わった。
「はい。これがギルドカードです。」
と渡されたのは、名前や年齢や自分の冒険者ランクが書かれたカードだった。
「あのさっきはご迷惑をおかけしました。私より小さいのにすごいですね。」
さっきのことをいっているのだろう。
「いえ、気にしなくていいですよ。えっと、詳しい説明を聞きたいんですけどいいですか?」
「はい、ご説明します。冒険者にはランクがあり、FからSSまであります。さっき渡したカードにFと書いてあると思います。クエストにも同じようにランクが設定されており、自分のランクの1つ上のクエストしか受けられません。ギルドカードに魔物の討伐数や犯罪は載るので嘘ついたり、犯罪をしたりしたら一発で分かるのでしないでくださいね。冒険者同士の揉め事については基本自分達で解決してもらうことになりますが、悪質な嫌がらせや恐喝などはギルドに訴えてもらったら相手には相応の処罰を与えます。まぁ、君なら大丈夫だと思いますけど。…大体こんなかんじです。」
うん。知ってた。大体ラノベやら漫画で読んだのと一緒だな。
「大体分かりました。ありがとうございます。あの、おすすめのクエストとか教えてもらえませんか?」
多分最初だから物足りないと思うけど仕方ないな。RPGのレベル上げだと思って頑張ろう。
「最初は薬草の採取やDランクのクエストですけどトモヤさんの実力ならゴブリンやスライムの討伐なんかもいいかもしれません。ゴブリンやスライムがいる森にスライムもいますよ。期限もないので同時に受けれるからいちいち街に戻ってこなくていいのもおすすめのポイントです。」
「ありがとうございます。じゃあその3つのクエスト受けます。」
「分かりました。薬草の採取とゴブリン、スライムの討伐ですね。」
ゴブリンやスライムは上位種とも戦ったことあるからな。普通のだったら余裕だな。
ちなみに上位種とは魔物がある条件を満たして進化した個体のことをさす。
進化する条件は解明されていない。他にはユニーク種や亜種などがある。
さぁいくか!魔物狩り。あと薬草採取!!
読んでいただきありがとうございます。
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