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死んだ理由

 目を覚ますと真っ白な空間にいた。


「ここは?」


 自分の声が響いた。そして学校でのことを思い出した。


「俺は死んだのか?…はっ!詩織。詩織はどうなったんだ?死んだのか?」



 詩織を助けられなかった自分の不甲斐なさを恥じながら喚いて叫んだ。


「君が米原智也君であってる?」


 声を掛けられ振り向くと、そこには、すごい美女がいた。神々しいオーラをまとっていて、その人間離れした美貌に一瞬見とれてしまった。いかんいかん、俺は詩織という心に決めた人がいるんだ。


 そんなことを考えていたらなんだか冷静になってきた。黙り込んでいた俺を怪訝そうな顔で見ていた美女にとりあえず返事することにした。


「そうだけど、あんたは?」

「私は神よ」

「えっと…そういうのは黒歴史になるからやめた方がいいと思うぞ?」

「私は厨二病じゃないわよ!」


整った顔を赤くして怒鳴ってきた。

確かに、このルックスの人間はいないだろう。美し過ぎる。もはや芸術作品といっても過言ではないほとだ。

一応信じることにしよう。


「で?俺は死んだのか?詩織はどうなったんだ?これからどうなるんだ?」


  今ある疑問を解決するために質問してみた。

 

「はぁ、ほんとマイペースね」


呆れたように言ってきた。

失礼なマイペースはいいことだ。人に流されず自分を信じて行動出来る人のことだからな。


「とりあえず最初の質問から、あなたは死にました。一緒にいた詩織さんもね。」


 その言葉が胸に刺さった。呆然と立っているしかなかったことにとてつもない無力感に襲われた。あそこで詩織を突き飛ばしていれば詩織だけは助けられたかもしれない。

 目から涙が溢れそうになる。

 するといきなり神様が頭を下げてきた。


「ごめんなさい。あなたたちが死んだのは私の責任なの」


 あの神々しいオーラなど皆無で、今にも泣きそうな顔で謝罪してくるのでこっちの今まで考えていたことなど吹き飛んでしまった。

読んでくださりありがとうございました。

次回もよければ見ていってください。


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