もにゅの飼い方 (下)
(・ω・)にゅ。
朝になったら、もにゅが起きていようが寝ていようが、出かけるまでの間に必ずやらなければいけないことがあります。それは、やっていいこととわるいことの区別と、行動範囲の指定です。
もにゅはのんびりした生き物です。一度にたくさんのことを覚える習慣がありません。少しずつ、教える必要があります。
寝る前に、入れ物から出ないことを念押しさせたのはこのためです。仕事や学校などで夕方まで目をかけられない場合は、出かける前にもういちど、入れ物から出ないことを念押しし、お皿の水をいっぱいにしておき、片手のひらにのるくらいの草を置いてください。草は他のペットと共用しても、庭から抜いた雑草でもよいですが、もにゅ自身の大きさの倍を超えない量にしてください。
数日かけて、必要なことを教えましょう。
その家の人間の波動を感じ取って自然に覚えるまでは、行動させる範囲は入れ物の置いてある部屋だけ、あるいは部屋の中に柵などで仕切って分かりやすくしてあげましょう。
食べ物は、庭があれば一種類の草を見せて、「この草は食べてよい」と教えましょう。これも、一度に何種類も教えても覚えられないで違うものも食べてしまいますから、波動から覚えるようになるまでは一度(一日)に一種類にしましょう。なれてくると人間の食べ物を食べられることも有名ですが、いきなり残飯を食べるよう強要してはいけません。元の料理やお菓子など、有る程度食材が混ざったり加工したものが食べられるようになってから頼むようにしてください。
飼い始めてひと月~半年程度、遅くとも一年あれば、受け取った波動から様々なことを自発的に覚えるようになります。目安は、
・「~~のおうた」などと自分から特定の曲をせがむ
・動物や植物から「はなしをきいた」と言いはじめる
・せまい、どこかへいきたいなどと言い出す
・本や映像端末放送(*テレビや動画配信に近いもの)に強く興味を持つ
などです。傾向が見られるようになったら、行動範囲を教えるときにも多少あいまいでも分かりますし、勝手に人の敷地に入ったり、花壇や店の花を食べたりということはなくなります。
そうなれば、あとは、いろいろお話をして、ペット以上友達未満のふしぎな関係を楽しんでください。もにゅは不慮の出来事が無い限り、エルフよりも長く生きるという研究があるほどの長生きさんです。知られている限りで数百年生きます。あなたはそれを、心の隅にいつも置いてください。
*引越しや人間側の代替わりなどで別れるときは、必ず『この場所に帰ってこないでほしい』ことと、『もうお世話しないよ』ということを、そのもにゅとじっくりお話してください。理解しなかったもにゅは、手放したということを理解するまで、例えばずっとあなたをおいかけます。
逆に言えば、ちゃんとお話して、お互いが納得すれば、もにゅは新しい生き方を、じぶんで探しに行くでしょう。
絶対やっていけないのは、知らせもせずに突然居なくなることや、突如外が見えない状態にしてどこかへ置いてくることです。それをした場合、捨てられたもにゅはただあなたを追いかけるだけでなく、周りにも何らかの被害を及ぼすでしょう。