雪の日のふらっしゅもぶごっこ
雪が積もっています。植木や街灯など、帽子をかぶったように雪がのっかって、時折少しだけ、くずれた細かなかけらが、下に落ちていきます。
ふよふよと、ほにゅは道に沿って飛んで、屋根で囲われた、雪の積もっていない場所で休みながら、どこかへ向かっているのでした。
この町を含め、国の大部分は、雪になれていません。特に冷え込んだ年に、数日あるかないかという、雪が珍しい場所です。乗鳥や乗り合いの馬車も、国営のタクシーも、いちばんの大通りにさえ、あまり通っていません。大人たちはひざ下まで積もった雪を家のまわりからどけるために、ほとんどの店が休みになっています。開いているのは、アーケードになっている場所や、ごく最近作られた地球式のショッピングモールのように屋根のある建物の中にある店だけです。
ショッピングモールは暇つぶしの人々でいっぱいです。そんなモールのそばの幅広い道路を渡って、ほにゅはどこかへふよふよと進んでいきます。
モールが見えなくなるほど、ずーっと進んでいくと、ほにゅのほかにもう一体、波動生物が路地から出てきて、後をついていきます。合計一〇体ほどの、淡い色の塊が、すーっと浮いている様子は、少し怖くもあります。
やがて彼らは、誰もいない小さな公園に入りました。そこで、ぼふっと一気に綿毛をはやして、雪に半分埋もれた管理小屋の上に降り立ちました。
せーの!
合図に合わせて一〇体が勢いをつけて飛び出すと、強い風が吹いて、ぶわーっと、彼らの身体を浮かせます。公園の端に降りると、また小屋の屋根に上り、また飛び出す。
それを何回か繰り返すと、ほにゅたちはばらばらに去っていきました。公園には、スズメの砂浴びのような穴ぼこがいくつか残りました。




