さむいひは もうふが ほしくなります。
ほにゅは熱くても寒くても平気なはずが、なぜか苦手です。ずっと人間といて、人間の適温がちょうどよくなっているのでしょうか。理由はわかりませんが、寒い日は日なたにいて、陽が沈むと毛布や布団に潜り込んでしまうことが多いです。食べるときは出てくるのですけどね。
波動生物は元が暑い地方生まれなので、暑いよりは寒いほうが苦手だったり、好きではなかったりするものが多いです。皆お布団や毛布、日向ぼっこが大好き。大事な綿毛をふっさり保つには、たっぷりの日光浴。自慢のすべすべもっちりを保つには、十分な水分とごはんと睡眠。
風が吹くと被服のない波動生物たちにとっては冷たさもひとしおです。
もちろん、被服がある人間も、風に気を付けて、風邪をひかないようにしたいものです。足首から下と首、手首をあったかくすると効果的です。手を布団の外に出さないようにするといいと『オペラ座の怪人』の怪人さんがヒロインにアドバイスしてます。個人的な経験談で申し訳ないですが、あれ、本当に違うんですよね。手を出すと、肩も布団から出てしまうのでとても寒い……。
人間たちが寒そうにしていると、波動生物たちも寒さを理解してあったかくなろうとします。風邪をひいている人がいると、心配して頭をなでたり、おでこにくっついて熱を奪おうとしたりすることもあります。布団からはみだした足にそっと靴下を履かせたりするものもいます。人間の足は彼らには重たくて動かせないので、布団を動かすか、何か足に持ってくるわけです。
ともかく、風邪をひかない冬があってほしいものです。




