むずかしいはなしは すきじゃない
人間に混じって暮らすもにゅたちから見ると、人間、とくに大人はあらそいの話が大好きです。もちろん、戦争とか紛争とか、どっかにミサイル打とうとか、そういう話が好きな人のことではありません。そういう人もいるでしょうが、あまり多かったら星が傷んでしまいます。
スポーツの話とか、政治の話とか、一部の宗教の話などは、ほにゅにとっては争いや諍いの話です。甲という勢力と乙という勢力のどっちが強いだの、どっちが勝つだの負けるだの。どれが一番だとか、どこがいいとか、そういう話だと認識しているのです。
もにゅは勝ち負けの話は好きじゃないか、興味がありません。自分よりたくさんごはんがもらえるやつがいても、素敵だなとか、自分もいっぱい食べてみたいなと思いはしますが、あんなに食べられたらいいのにと不満に思ったり、こっちにもよこせ!と考えたりすることは、個体差や成長環境などの要因がない限り、ありません。
人間は他人をうらやんだり、ないものを欲しがったり、新しい物事を求める生き物なので、同じように考えることはできないかもしれません。しかし、何もかもを欲しがるより、足るを知るということで、彼らのようにほんわかしたひと時を過ごしてみるのは著者にとっては理想のひとつです。




