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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

【僕】シリーズ

僕が殺人鬼になるまで

作者: 鷹真
掲載日:2013/12/31

僕は、蟻を殺す。

小さな、小さな蟻を見つけると、潰さずにはいられない。


僕は、蝶を殺す。

綺麗な羽をズタズタにして、暫く観察してみる。

懸命に羽を動かしているけど、ボロボロの羽じゃ、飛べやしない。

もがく、もがく。

思ったより、つまらない。

ぐちゃ。

僕は、靴でソレを踏んだ。

なんか靴の底が汚くなっちゃった。やだな。


僕は、蛙を殺す。

ピンで、手足を刺して固定する。僕は、出頭医さながら腹を割く。

青蛙だと、小さすぎて腹を割いたら、内臓まで切れた。

死んでしまったから、割く楽しみがなくなった。


イボ蛙は、醜い。

醜いから、気に入らない。

だから、殺さない。


僕は、ハムスターを殺す。

僕は、猫を殺す。

僕は、犬を殺す。

どれも、初めは興奮したし楽しかったけど、飽きた。

なんか、物足りない。


僕は、三軒隣の沙紀ちゃんに恋をした。

見るだけで、とてもドキドキした。

沙紀ちゃんの可愛い顔を切り裂きたくて。

沙紀ちゃんが、痛みでどうなるのか、恐怖でどうなるのか、内臓はさぞかし綺麗なんじゃないかとか想像すると、興奮して夜も眠れない。

僕は、これが初恋だと思った。

そのせいで、睡眠不足だ。

だから、確かめる事にした。

放課後に人気のない所へ、こっそりと呼び出した。

沙紀ちゃんは、仲良しのみっちゃんにも親にも言わないで、こっそりやって来た。

僕が秘密だよ。って、言ったから。素直なんだね。

とにかく、やって来た沙紀ちゃんの喉を切ってみた。

沙紀ちゃんは、何が起こったのか判らないって、顔してた。

言いたい事が、あったみたいだけど、穴の空いた喉からは、プシュープシューって、空気が漏れる音しかしない。

その内に、ゴボッて血が溢れて沙紀ちゃんは、膝から崩れて落ちた。

ピクピクッてしたと思ったら、動かなくなっちゃった。

以外に呆気ないんだね。

失敗した。深く切りすぎた。

今度は、注意しなくちゃ。

だって、色々、観察したかったのに、あっさり死んじゃうんだもの。

沙紀ちゃんには、失望したよ。

もう、沙紀ちゃんには興味なくなっちゃった。

しかも、次の日は大騒ぎになったし、本当にやんなっちゃう。

学校には、まだまだ人がいるんだから、1人くらい居なくなったっていいじゃないか。


僕は、また恋をした。

今度は、コンビニの店員さんのお姉さん。

田川って名札に書いてある。

どうやって、近付こうかな。って、考えていたら、コンビニの裏側で言い争ってる声がした。

面白そうだから覗いて見たら、田川さんと男の人だった。

田川さんは、泣いていた。

男の人は、怒っていて、その辺のゴミ箱とか蹴飛ばして何処かへ行っちゃった。

痴情の縺れって、やつかな?

田川さんは、男の人を「かつ」って、呼んでた。

だから、僕は「かつ」の名前をちょっと借りる事にした。

僕は、数日間、田川さんの様子をずっと観察した。

勿論、起きてから寝るまで、ずっと。

「かつ」の気配は、まったく無かった。

僕は、そろそろ殺す事にした。

田川さんのアパートに入る事に成功した。

「かつ」から伝言を頼まれたふりを装ったんだ。

室内に入って、直ぐに持参したスタンガンを当てた。

バチッて、結構、凄い音だね。

威力強くし過ぎたかな?

でも、これくらいじゃ死なないよね?

ああ、大丈夫だった。息してる。

まずは、気がついても暴れないように、手足を縛る。

勿論、口もしっかり塞ぐ。

嗚呼。

ドキドキしてきた。

胸が高鳴るって、こういう事かな。

僕は、切り刻んだ。死なない程度を心掛けて。

想像よりも、ずっと、ずっと素晴らしいよ。

その恐怖と痛みに歪む表情。

僕の目に狂いはなかったよ。

僕は、満足するまで切り刻んだ。

ぐちゃぐちゃになった田川さんだった、ソレ。

今は、見る影もない。

単なる、肉塊に見えた。

僕は、満足したから、家に帰るね。


次に恋した時には、切らないで窒息させた。

これは、あんまり僕の好みじゃなかった。

その次は、火を着けてみた。

危うく、山火事になるところだったよ。

次に、気絶させて線路上に横たえといた。

その後は、知らない。

だって、夜中だったから、眠くなって、寝たら忘れちゃってた。

次に・・・。

次に・・・。

次に・・・。


僕は、まだ満ち足りない。

僕は、愛に飢えていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] どこも良かった [気になる点] 燃やすのは周り気おつけて燃やして [一言] 素晴らしかった もっと読みたい もっと もっと
[良い点] おもろい! [気になる点] ないね [一言] 俺のもぜひ。 題名、俺は笑った
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