僕と旅と旅人の書いた旅人
旅をしながら本を書こう。
しっているかい?
君は君の人生という
短いストーリー、そう、小説だ。
その中の主人公。でも、
僕という主人公から見れば
君は脇役。あ、でも
僕の親友とか、たくさん関わるなら
せいぜいサブキャラってとこか。
無論、逆もアリだ。
僕はその、僕の話を面白くするために
旅をしている….
そんな小説を書いてみた。
旅人….なんて自由で、孤独で、
楽しくて、さびしい。
僕が作り出した彼は旅をしている。
彼は僕に動かされてる。
そうとも知らずに、
自分の旅を本にしている。
その旅人は、僕と同じで
別の旅人を書いている。
それは憧れ。
それは逃げ。
僕が僕から逃げるための。
ぼくのつまらない人生という小説を
憧れでごまかして、逃げるんだ。
彼は本を書いている。
彼は僕に書かされている。
僕は本を書いている。
僕は僕に書かされている。
そしてそれは僕という物語。
†奥付†
これはメルマガにもHPにも
載せた作品です。
自分って、知らない内に
いろいろな時間を過ごしている。
その動作や感情を逐一書いていったなら、
本にしたら。
その本は自分の体より大きくなってしまう。
それをこの地球の生き物全て分作ると。
無理ですね。
だから生き物は凄い。
時を閉じ込める器と共に朽ち果てて
最初から無かったかのように横たわる。
だから今という時は宝物なんです。
2007/2/6