11話:双子の名前
私は目の前に座りながら、こちらを睨んでいる双子を見た。
何故、こんなに怖がっているのだろう。
「父上、この双子とこちらの国の言葉で話しは出来る?」
「実はまだ、この国に着たばかりでね。
まだ、会話は難しいかもしれない。」
私と父上が会話している間も、双子はこちらを警戒している。
言語でコミュニケーションは難しい。
私は自分を指さし、双子を交互に見ながら言った。
「ソラ」
そして今度は双子を指さし、首を傾げてみた。
双子は一瞬だけ、ぽかんっとした後に
私が何をしたいのか気づいたらしい。
疑うような、私という人物が危険でないか観察する目。
別に、何もしないのに。
ただ、私は…。
「綺麗だね」
私は、双子の頭と目を指さして言った。
本当に綺麗。
私は自分でも知らぬ間に、微笑んでいた。
「まるで、森みたい」
双子の目が大きく開かれる。
私は、もう一度自分を指さして言った。
「ソラ。ソラ=ブライアン。」
そして双子を再度指さし、尋ねる。
「君たちの名前は?」
双子はしばし、お互いを見つめあい
観念したように呟いた。
「…シアン」
「……ユアン」




