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第20話 婚約者の条件 9

気がつけば5000突破してました。


皆さまありがとうございます。



眠い・・・・


でも隣りで運転している忍様も相当眠いはず。


何故なら今時間は朝の4時。


しかも前日は遅くまで研究室にいらしたとか、きっと研究室から一旦あの湾岸のマンションに戻ってから私を迎えに来てくれたのだと思う。


私達は関西方面にある超大型レジャー施設へ向かっている最中で、なんと今回はお泊りなんです。


いやぁ、忍様から「泊りでレジャー施設に行きませんか?」と言われた時はほんとびっくりしたわ。


でもそのレジャー施設調べてみたら、遊園地有り、ゴルフ場有り、プール有って直結したホテルに何泊かする間に色々なエリアで楽しむようになっていた。


プールも巨大スライダーや波のプールなんかもあってその上飛び込み台があるのよ!


高さにしたら3mの素人さんOKのお遊びでやるって感じだけど、これは絶対やってみたいって思って、ママ達に確認する前にしかも泊りと分かっていても、「是非ご一緒させて下さい」って言ってしまった。



一番の難関は萩乃様の反対だろうって思っていたけど、「忍様がエスコートしてくれるなら」って案外あっけなかったわ。


意外にもママが渋い顔になった。


夏休み中だから急な計画でホテルが手配できるかどうかって問題もあって、さすがにレジャー施設直結のホテルは無理だったみたい。


その代わり車で20分くらいのところのホテルが手配出来たからと、忍様が直々にママ達にお願いに来てくれた。


部屋が別々だということでOKになった。


残る問題は夏くんだった。


「どうして行っちゃうの?」って泊りで出掛けるって知ってから毎日ウルウル顔で聞いてくるから困った。


忍様と亜紀枝様が一緒にいらした日以来かなりナーバスになっているみたいだったけど、「お土産を買ってくるから」となんとか納得してもらった。




車は高速に入った。


途中サービスエリアで休憩を取ったりしたけど、忍様はずっと運転。それなのに私には「少し眠っておくように」っておっしゃってくれて、申し訳なかったわ。


それでも無理して早く出発した甲斐もあり午前中には目的のレジャーランドに到着した。


専用の更衣室で水着に着替えた。学校で着ているスクール水着しか持っていなかったから、ママが旅行用にと新しい水着を買ってくれた。赤地のワンピースにデニム風の短パンがついていてパーカーでも羽織っていたら普通の夏服に見える可愛いデザイン。


私の年齢には十分な可愛さだ。実際に着たところで気がついたけど、忍様と並んだ時はどうかな?と思ってしまった。


更衣室を出て忍様と約束した場所へ行くと、忍様は3人の女性に囲まれていた。


OLさんかな?しかもその3人揃いも揃って色っぽい。水着もビキニで、っていうか布少なくないですか?


胸を大きくて、思わず自分の胸を見てしまった。


う゛っ


どうしたらいいのだろうか?忍様のところ「お待たせしまた」とかあの3人を丸っきり無視してしまっていいのだろうか?と対処に困っていたら、忍様の方が気がついてくれてこっちにいらした。


「お待たせしてしまってすみません」


そう言ってチラッと3人のOLさん(推定)を見ると、何故か向こうはびっくりした顔をして私を見ていた。


私は忍様を見た。忍様は私の肩を抱きながらOLさん達に背を向けるようにした。


「すみません。あんまりしつこかったんで新婚旅行だと言ってしまいました。」


しつこいって「ナンパ」されてたってことかな?


それを断るために新婚旅行って


「えぇっ!!!」ってちょっと声を出したところで忍様の掌に口をふさがれてしまった。


「いや、だって婚前旅行みたいなものでしょ?」


平然と何かを分析するように忍様が言った。


そうだよ~


この旅行ってちょっと古めかしい気もするけど、「婚前旅行」なんだよね。


いや~


ちょっと、かなり、ドキドキしてきたんですけど、「おいた」の予感が・・・・









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